"雨や雪より激しい風が一番恐い" 全国金属労働組合双龍車支部ハン・サンギュン(52)前支部長など3人が双龍自動車国政調査などを要求して双龍車平沢工場前の送電塔に登り、3日で14日目となる高空籠城を行うのを見守っている市民社会団体が籠城者たちの安全対策準備を訴えて立ち上がった。
ハン前支部長たちは高さ41mの送電塔の18m地点の欄干に上がり籠城中だ。 頭上には15万4000vの高圧電流が流れる中で彼らが踏んでいる踏み台はスチロフォームを敷いた縦横5.4mの合板だけだ。 それもきちんと固定されておらず、彼らが使える面積は合板の5分の2ほどに過ぎない。 寝る時は1人がうずくまり座ってうとうとし、そこへ風が吹けば踏み台が揺れてからだを支えることも難しいと訴えた。 ここを四・五回訪問した国会議員も‘踏み台の固定など、最小限の安全対策を用意すること’を要求したが、警察と消防、韓電は各々責任を転嫁してばかりいるとこれら団体は怒っている。
韓電京畿(キョンギ)支社側は「送電塔の荷重が121㎏を越えれば送電塔が曲がる可能性がある。 先月30日、警察に‘追加材料を上げてはならない’と施設保護を要請した。 籠城者たちの安全は私たちの所管ではない」と明らかにした。 警察は「集会管理次元で現場に出ている。 なぜ韓電が警察に安全責任を転嫁するのか」と不満を表した。 松炭(ソンタン)消防署は「現在、マットレス4枚を敷いて追加でさらに設置する予定であり、踏み台補強は私たちの所管事案ではない」と明らかにした。
40余りの京畿地域市民社会団体は午後、送電塔前で記者会見を行い警察と韓電に‘送電塔籠城者の安全を守る最小限の対策を用意して直ちに施行すること’を要求した。
平沢/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr