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‘安哲秀票’51% 文在寅へ移動 26% 朴槿恵へ…22%は浮動票

登録:2012-11-25 23:04 修正:2012-11-26 12:14
安哲秀(アン・チョルス)候補 支持層 移動(黄色:文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補支持、赤色:朴槿恵セヌリ党候補支持)下グラフは2者対決時の支持度調査結果。

 安哲秀(アン・チョルス)候補を支持した人々の内50.7%は文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補を支持すると明らかにし、26.4%は朴槿恵セヌリ党候補側に移動した。 ‘分からない・無応答’に態度を変えた人々は21.9%であった。 浮動層に変わった安哲秀支持層の票が誰にへ向かうかが18代大統領選挙の最大変数になるものと見られる。

<ハンギョレ>が世論調査専門機関である韓国社会世論研究所(KSOI)に委託して25日に行った緊急世論調査結果だ。

 今回の調査で‘朴槿恵セヌリ党候補と文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補が正面対立する場合、誰に投票するか’という質問に対して49.8%は朴槿恵候補と答えた。 文在寅候補と答えた回答者は41.6%で、朴候補が文候補を8.2%上回った。

 今回の大統領選挙で「政権交替した方が良い」という回答者は50.6%で、「セヌリ党が再執権した方が良い」という応答37.7%より12.9%高かった。 特にソウル地域では政権交替を望むという応答が54.5%で、湖南(ホナム)に続き全国で2番目に高く現れた。

 野党圏候補単一化の効果と関連して、 "候補単一化がなされても朴槿恵候補が勝つだろう" という応答が54.1%と調査された。 これは "候補単一化がなされて文在寅候補が勝つだろう" という応答31.6%より22.5%高い。

単一化前に安哲秀候補を支持していた人々(安哲秀支持層)は単一化以後に文在寅候補に対する好感度を尋ねた結果、安哲秀支持層では‘良い’という応答が43.2%で半分に達し得なかった。

単一化直後、朴候補と文候補を選択した人々の選択は大きくは変わらない可能性が高い。 特に安候補支持層の政党支持指向を見れば、民主党を支持する人々が40.4%で最も多かったが、セヌリ党支持層も24.8%いた。 安候補支持から朴候補支持層へ移った人々がここに属していた人々であると見られる。

結局、安哲秀候補支持層でまだ気持ちの整理がついていない21.9%の浮動層が投票場に向かうか、そして誰に投票するかによって今回の大統領選挙の勝負が決まる展望だ。有権者全体から見れば8.3%程度の規模だ。だが大統領選挙地図を左右してあまりある数値だ。

安哲秀支持層の中で‘その時になってみなければ(投票するか否か)分からない’という返事が18.2%だが、文候補と民主党がすることを見てから態度を決めるという人々だ。 浮動層に移った安哲秀支持層(21.9%)と似た規模だ。

これらの人々が最終的にどんな決定をするのかを垣間見られる項目は、政権交替に対する賛否有無だ。 全体的に見ればセヌリ党の再執権に反対するという応答が50.6%を占め、‘セヌリ党が再執権した方が良い’という応答37.7%を圧倒した。 安哲秀支持層を対象にセヌリ党再執権に対する賛否を把握してみた結果は‘セヌリ党再執権’(21.7%)よりは‘政権交替’(70.4%)を望む人々が圧倒的に多かった。 単一化過程での失望感などにより今は文候補に対する支持意志を明らかにせず腕組みして眺めているものの、大統領選挙が迫れば心をどのように決めることになるのかが注目される指標だ。 候補単一化以後、大統領選挙結果予測では回答者全体の54.1%が朴槿恵候補の当選を、31.6%だけが文在寅候補の当選を予想した。

安哲秀支持層は今回の大統領選挙で最も重要な政策として経済民主化(46.2%)を選んだ。 文在寅支持層も経済民主化要求を筆頭に挙げたが、比率は35.2%で差異がある。 ユン・ヒウン韓国社会世論調査研究所調査分析室長は「安哲秀(アン・チョルス)支持層の中で留保的態度へ変わった人々は20~30代とソウル・首都圏および釜山・慶南(キョンナム)により多く現れた。 これらの人々は以前にも投票意志が高くなかったが、安哲秀現象で選挙に関心を示すことになった人々なので今後の選挙状況によって投票参加有無が決定されるものと見られる」と話した。

多者対決で投票する候補を聞いた結果、朴槿恵セヌリ党候補が44.9%、文在寅候補が36.9%の支持率を得た。 誤差範囲を超えて朴候補が先んじている結果だ。

イ・チョルヒ イムン政治戦略研究所長は「美しい単一化にしなければならないという両者支持者の注文とは異なり、単一化過程に激しい対立過程が多かったために直ちに単一化効果は高く出なかった」と分析した。 しかし、セヌリ党再執権に反対するという回答者が半分を越えている点は朴候補も前途洋洋ではないことを示している。

投票率と関連して‘12月大統領選挙で投票するか’という質問に、回答者の77.1%が‘必ず投票する’と答えたし、8.5%が‘多分投票する’と答えた。 ‘その時になってみなければ分からない’という人々が13.8%に達した。 今回調査に先立って行われた多くの世論調査で‘必ず投票する’という人々が90%序盤まで達した点から見て留保層がそれだけ増えたわけだ。

 ユン・ヒウン韓国社会世論研究所調査分析室長は「安哲秀候補の主な支持基盤は20~30代と無党派、中道性向の有権者だった。安候補は一種のブルーオーシャンを切り開いたと言えるが、これらの人々が安候補の辞退以後、急速に無応答層へ背を向けた」と語った。

問題は伝統的な政治無関心層であるこれら浮動層が、今後の大統領選挙の展開様相により投票場に出て行かない可能性もあるという点だ。 年齢別で朴槿恵候補は50代後半以後、文在寅候補は40~50代に土台を置いていて、20~30代の心をどの候補も引き付けられずにいる。 ユン・ヒウン室長は「60代以上の有権者が朴槿恵候補に対する忠誠度が高い状況で、文在寅候補が20~30代、及び中道層の投票参加熱気をどの程度引き上げるかが勝負所になるだろう」と語った。

野党圏候補単一化以後 大統領選挙支持度(赤色:朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補、黄色:文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補)

  今回の調査は全国の19才以上男女800人を対象に固定・携帯電話番号任意かけ方式で行い(応答率18.7%)、標本誤差は95%信頼水準で±3.5%だ。

アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/562300.html 韓国語原文入力:2012/11/25 22:30
訳J.S(2699字)

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