文在寅(ムン・ジェイン)-安哲秀(アン・チョルス)両候補間で進行されている野党圏候補単一化交渉は時間が経つほど失望感を抱かせている。 感動を与える単一化、価値と勢力が統合される単一化、過程自体が政治革新になる単一化など、当初標ぼうした単一化の方向と原則はすでに輝きが大幅に失われた。 両者の感情的争いは危険水位を行き来し、交渉は膠着状態に陥り遅々として進まない。
期待を集めた両候補の昨日の直接談判も何の得るところも無く終わった。 行き詰まった交渉の出口を開く度量の大きな決断も、相手方を配慮する大乗的譲歩もなかった。 これでは両候補が何のために会ったのかという嘆きと共に‘果たして単一化できるのだろうか’という懐疑感が再び頭をもたげている。
単一化方式のルール決定で最も重要なことは、誰もが結果を予測しにくいきっ抗した真空状態を作ることだ。 各自が自身の勝利を確信させる絶妙の接点を見つけることは口で言うほどやさしくはない。 このような点で両者が世論調査の文案一つを巡って激しい神経戦を行うことも理解はできる。 だが、陣痛があまりに長く続けば生まれてくる赤ん坊にまで悪影響を及ぼすことになるということだ。 すでに有権者は単一化交渉に疲労感を感じ始めている。
単一化方式が結局、世論調査だけに帰着する姿もあまり愉快ではない。‘コイントス’‘国民的娯楽’などの皮肉が適切な言葉ではないが、世論調査だけで大統領候補を決めることが正常な姿でないことは明らかだ。 このような方式で候補を決めた時、両候補の支持層を‘漏水’なしに集められるかも非常に疑問だ。
それでも世論調査方式を受け入れざるを得ないのは、避けられない現実的制約のためだ。 候補登録日までは時間があまりにもハードな上に、他の方式を導入する問題も異見解消が容易ではないためだ。 事情がそうであるにも関わらず、両陣営が世論調査方式一つにも合意できないまま、言い争いを継続しているだけでは有権者に対する礼儀にもとる。
両候補はすでに本戦競争力で多くの損傷を受けている。 予選で泥沼のけんかを続ける姿を見せれば、本戦で力を使わずして崩れる可能性も排除し難い。 その上、両候補が約束した単一化期間まで守れないならば政権交替の夢はより一層遠ざかる。両候補は仮にも候補登録をしておいて単一化交渉を継続するなどの話は決してしないことを望む。 候補登録前の単一化約束は天が二つに割れても守らなければならない。 両候補の大悟覚醒を促す。