安哲秀(アン・チョルス)大統領候補は23日政治改革のための特権放棄方案と関連して国会議員定数縮小、政党国庫補助金減額、中央党廃止を提示した。 しかし国会議員定数縮小と政党国庫補助金減額主張に対しては反対意見が少なくなく論難が予想される。
安候補は23日、仁川市(インチョンシ)南区の仁荷(インハ)大大講堂で行った講演で「特権をなくすための3つの制度改革、すなわち議会制度、政党制度、選挙制度をどのように変えなければならないかについて具体的に申し上げる」として、3つの方案を出した。
安候補は現在300人である国会議員定数と関連して「国会議員数が少ないために民生に必要な法を作れないわけではない」として「議員を100人減らせば4年間で2000~4000億ウォンを節約できる。 その金を青年失業対策に使うなり既存国会議員に政策開発費として与える可能性もあるだろう」と話した。 安候補は「国会が社会の多様な要求を受けとめて、疎外階層も声を上げ権利を保護できるように議員数は縮小するものの比例代表比率は拡大しなければならない」と話した。 文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補は前日‘地方区246席、比例代表54席’である現行議席配分を、‘地方区200席、比例代表100席’で調整しようと提案した経緯がある。
安哲秀候補は政党補助金と関連して「19代総選挙基準で国庫補助金は344億ウォンだ。 政党が肥大化する中で、それ自体が権力化、官僚化されている」として縮小を要求した。 安候補は「政党の国庫補助金はクーデターで執権した全斗煥政権が野党を懐柔するために与え始めたもの」とし「政界が自ら金額を減らし、それを緊急な民生に使うなり政党の政策開発費として使うことが望ましい」と話した。
安候補はまた「中央党を廃止したり縮小してこそ、徒輩政治を無くすことができる。 完全国民選挙制を導入し中央党公認権も国民に返そう」と提案した。
しかし国会議員定数縮小と政党補助金減額については反対意見も多く論難が予想される。 パク・グァンオン民主党スポークスマンは論評を通じて「安哲秀候補の政治改革に関する思いは理解する」として「だが提示した方向と内容については責任ある討論が必要だと見る」として、留保的意見を明らかにした。 進歩正義党の大統領候補であるシム・サンジョン議員は記者会見を行い「無条件に議員定数を減らそうということは責任ある合理的方案とは言えない」と反対した。 ノ・フェチャン共同代表は「国会議員を減らすということは学校暴力を減らすために学生を減らさなければならないということと同じ危険な発想」と批判した。
仁川/キム・ウォンチョル、ソク・ジンファン記者 wonchul@hani.co.kr