原文入力:2011-02-28午後07:50:42(2001字)
学院では‘中国語熱風’
市場では‘中国産でなくて…’
肯定・否定的認識 混在
"中国の成長に反発・恐怖 入り混じり
相手の身になって考える姿勢が必要" 指摘
キム・ミンギョン記者、イ・ユジン記者
←中国を眺める私たちの社会の見方は色々に分かれているが、中国の存在感が大きくなり中国語を習おうとする人々の需要は着実に増えている。 去る24日早朝、ソウル、鍾路のある中国語学院に会社員や大学生たちが入っている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr
[中国の道 実験と挑戦]3部:中国の屹立と韓国
③私たちの心の中の中国
韓国人の頭の中の中国
明け方の風がまだ冷たい去る22日午前6時30分頃、ソウル、鍾路区のある中国語学院で会ったイ・スイル(41)氏は‘中国語会話入門授業’の準備に忙しかった。20年以上 銀行で仕事をしている彼は「中国支社志願のために中国語を習い始めた」として「中国が成長する国なので(支社勤務が)良い経験になりそうだ」と話した。イ氏にとって中国は依然として期待感を持たせる国であるように見えた。彼は「私たちの幼かった時は中国といえば‘真っ赤な国’とばかり考えていたが、今は大金持ちが私たちより数十倍は多いほどに力もあり資源も多く、何より国際的に大きな役割をしている国」と評価した。
ソウルのある一流ホテルに勤めるホン・某(34)氏は夜勤を終えてから学院を訪ねる。ホン氏は「ホテルに就職する前に英語は基本で日本語も当たり前に習うが、最近は中国観光客が増え中国語が重要になった」と伝えた。だが、中国に対する彼の思いはイ氏とはちょっと違う。ホン氏は「中国が良くて中国語を習うのではなく、ホテルのような公共場所でマナーのない中国人たちを見れば本当に大国になるにはまだまだだと思う」と話した。
成長する中国経済の余波を体で感じる会社員たちの複雑な内心とは異なり、生活の場で‘中国’に接している人々の不信は思った以上に深かった。‘中国産’製品と‘中国’という国のイメージが入り乱れているためだ。去る18日、ソウル、道峰区の倉洞市場で会ったキム・ウンヘ(51)氏は「食材に防腐剤をたくさん入れたり、おかしなものを混ぜるという報道がしばしば出てくるので中国産は絶対に買わない」として「中国は汚らしくて我が国より後進国であるようで簡単に信じることはできない」と言い切った。向い側の新倉市場で嶺南商会を営むキム・ジョンニョン(69)氏も「お客さんが中国産かどうかをよく訊き国産野菜を求めようとしている」と話した。
韓国人の中国人に対する印象
中国に対する韓国人たちの複雑な内心は、昨年‘経済・人文社会研究会’が発表した‘韓中両国間文化摩擦解消のための疎通モデル研究’の結果にもよくあらわれている。韓国人238人を対象にしたアンケート調査で、韓国人の中国人に対する印象は‘開放的だ、勤倹節約、活気に満ちている’等の肯定的な応答と‘権威的だ、怠ける、人をよくだます’等の否定的な応答が同様の割合で混在していた。
専門家たちは中国に対するこういう二重的認識の土台には‘歴史的に内面化された恐怖’があると分析した。イム・テグン韓国外大教授(中国文化)は「私たちの社会には歴史的に私たちが中国より小さく弱い国だったとの内面化された恐怖が常に潜在されていた」とし「現代に入って経済的・文化的(韓流)優越性で克服したように見えたが、急激な中国の成長に反発と恐怖が入り乱れ二重性としてあらわれている」と話した。ハン・インヒ大真大教授(中国学)も「長期にわたり強大国 中国の周辺国として存在してきたために、韓国人の中国に対する認識は‘慕華’を通じて中国を模倣したり、反中国情緒を通じて中国を卑下する二通りに分かれざるを得ない」と話した。
私たちの中のこういう二重的な認識が中国に対する冷静で現実的な理解を妨げるだけでなく、中国の反韓感情を刺激する要因になり得ると専門家たちは指摘する。カン・ジュンヨン韓国外大教授(中国政治経済学)は「中国に対する二重性は歴史的脈絡もあるが、他の文化と弱者を尊重することケチな韓国人の包容力不在のためでもある」と批判した。カン教授は「天安艦事態の時のように中国がわが国の味方ではないと非難する前に、なぜ中国がそういう判断をしたのかを考える‘相手の立場で考える’姿勢が必要だ」と話した。 キム・ミンギョン、イ・ユジン記者 salmat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/465788.html 訳J.S