本文に移動

SOFA‘毒素条項’そのままにして夜間通行解禁し米軍犯罪増加

原文入力:2011/09/29 23:23(1271字)
ソク・ジンファン記者


米軍兵士数は減ったが犯罪件数は増加傾向


←駐韓米軍兵士数と米軍犯罪発生件数 比較


米国政府の駐韓米軍兵力縮小案により駐韓米軍兵士数は毎年減っているが、駐韓米軍が犯した犯罪の発生件数は最近再び増加していることが明らかになった。

国会外交通商統一委員会所属キム・ソンドン民主労働党議員が外交通商部に提出させ29日に公開した資料によれば、2004年に3万8千人余りに達した駐韓米軍兵士数は2009年には2万6千人余りまで減った。反面、2004年298件、324人に達した駐韓米軍犯罪は2006年に207件 242人まで減ったが、最近になり再び次第に増加し昨年は316件 380人まで急増した。ハンナラ党キム・テウォン議員が警察庁から受け取った資料にも米軍の暴力犯罪が2008年100件から2009年130件、窃盗犯罪が2008年23件から2009年83件に増えたが、最近5年間に拘束された米軍人は2人に過ぎなかったと集計されている。


法務部と警察などは2006年まで減少していた米軍犯罪の増加原因として駐韓米軍司令部の通行禁止解除措置を挙げている。駐韓米軍司令部は2001年9・11テロ以後、駐韓米軍保護のために通行禁止政策をとったが、ウォルター シャープ駐韓米軍司令官が2008年8月からこれを一部緩和したのに続き、2010年7月からは全面解除した。


米軍犯罪の増加が‘イラク、アフガン戦争にともなう後遺症のため’という分析もある。外傷性ストレスなどに苦しむ参戦米軍人が循環勤務により韓国に駐留したり、大規模軍人募集により米軍の統制力自体が弱まった側面もあるということだ。


こういう米軍犯罪増加のために米軍駐留地域の住民たちは‘駐韓米軍夜間通行禁止法’を制定してくれと要求するなど不満を吐き出している。特に今回の東豆川(トンドゥチョン)女子学生性暴行事件のように凶悪犯罪が発生しても拘束捜査が出来ないよう定めている韓-米駐屯軍地位協定(SOFA)の再改正要求も大きくなっている。2001年SOFA改正交渉の成果で‘殺人や強姦現行犯は継続拘禁権を行使する’とか‘米軍側に被疑者の身柄引渡しを要請でき、米軍はこれを好意的に考慮することができる’という条項ができたが、その後10年が過ぎたので今後はすべての米軍犯罪に対する韓国の捜査権、裁判権が行使されなければならないということだ。 キム・ソンドン議員は「シャープ司令官が通行禁止政策を廃止し‘韓国の居住安全性が高い’と評価したが、同じように駐韓米軍は韓国の司法体系も高く評価し韓国の主権を侵害するSOFA改正に応じなければならない」と強調した。


ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/498654.html 訳J.S