原文入力:2011-01-13午前08:55:10(1334字)
大統領府、党と人事葛藤 戦争拡大 自制ムード
MBはイム・テヒ室長の問責拒否し業務取りまとめ
ファン・ジュンボム記者
李明博大統領はチョン・ドンギ監査院長候補者が辞退記者会見を行った12日、イム・テヒ大統領室長と首席秘書官らを大統領府構内食堂へ呼び昼食を共にした。続いて午後1時過ぎにイム室長の執務室を訪れた。ハンナラ党から発した‘チョン・ドンギ波紋’に対する参謀陣の問責がないことを明確にしたのだ。
ホン・サンピョ大統領府広報首席は‘参謀たちの中で責任を負うと言った人はいないのか’という記者の質問に「その部分に対しては私が知っている、あるいは確認した事項はない」と話した。参謀たちの辞意表明や問責は事態を悪化させるだけで解決策にはならないというのがイ大統領の考えと見られる。チョン候補者辞退に続き、イム室長まで退く場合 手のほどこしようもないレイムダック(権力漏水)に上り詰めかねないという憂慮が作用したものと解釈される。大統領府関係者は「イ大統領としてはチョン候補者が自主的に辞退し、党・大統領府が戦争拡大を自制する側に雰囲気を作る線で一段落してやり過ごす他はない」として「これまでどおり仕事に専念する姿勢で進む」と話した。
イ大統領と参謀らは執権4年目に大統領の固有権限である人事権を与党から拒否された今回の事件が‘レイムダック信号弾’と解釈されないよう線を引きたがる雰囲気だ。チョン候補者の辞退に対し、大統領府が別途の立場表明をしないのはこういう脈絡からだ。大統領府関係者たちも「今回のことに関し緘口令が下された」として言葉を慎んだ。
代わりに大統領府は‘仕事をする大統領’の姿を国民に見せようと努めている。イ大統領はこの日午後3時、キム・ファンシク国務総理などが参加する口蹄疫関連緊急関係長官会議を招集した。会議後には異例のメン・ヒョンギュ行政安全部長官、ユ・ジョンボク農林水産食品部長官、イム・ジェミン国務総理室長が大統領府で記者会見を行った。
だが、大統領府内では 「当面はこうした取り繕い策を使うが、今後が問題」という声が出ている。直ちにチョン・ビョングク文化体育観光、チェ・チュンギョン知識経済部長官候補者を人事聴聞会で守り、監査院長候補者に良い玉を探すことが急務だと大統領府関係者たちは話した。大統領府関係者は「人事でまた失敗すれば、その時は本当に回復が難しいだろう」と話した。
やや長期的には、時間が経つほど来年4月の総選挙を意識した与党が大統領府に反旗を翻すことが頻繁にならざるを得ず、側近不正が相次ぐ可能性も残っている。大統領府内外では「イ大統領が任期末権力漏水は必然的という点を受けとめ、与党、野党、市民社会などとの疎通を強化しなければならない」という話が出ている。だが、イ大統領を近くで見てきた人々は 「そのように変わるかは疑問」と首をかしげている。ファン・ジュンボム記者 jaybee@hani.co.kr
原文: 訳J.S