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北朝鮮女子サッカーチーム、訪韓許可にもパスポートを提出…「二つの国家」の一面

登録:2026-05-18 06:05 修正:2026-05-18 08:02
選手23人を含む35人が入国…硬い表情で無言
アジアサッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグ(AWCL)に参加する北朝鮮「ネゴヒャン女子蹴球団」の選手団が17日午後、仁川国際空港を通じて入国している。選手たちはパスポートを手にしている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の女子サッカークラブチーム「ネゴヒャン(私の故郷)女子蹴球団」が、アジアサッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグに出場するため、17日午後に韓国に到着した。冷え込んだ南北関係の現実を物語るかのように、選手団は硬い表情で仁川(インチョン)国際空港を後にした。

 同日午後、共和国旗(北朝鮮の国旗)のバッジを付け、濃い紺色のスーツ姿の北朝鮮女子サッカーチーム「ネゴヒャン女子蹴球団」が、仁川空港第1ターミナルの入国ゲートに姿を現した。北朝鮮選手団の訪韓は、2018年12月の国際卓球連盟(ITTF)ワールドツアー・グランドファイナル以来、8年ぶりとなる。

17日午後、仁川国際空港第1旅客ターミナルで、北朝鮮女子サッカークラブチーム「ネゴヒャン女子蹴球団」の選手たちが硬い表情で入国している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 入国ゲート周辺では、仁川咸慶北道道民会などの離散家族団体や統一団体の会員、空港を利用する市民たちの歓声が鳴り響いた。「ネゴヒャン女子蹴球団の皆さん、ようこそ」と書かれた横断幕が掲げられ、「歓迎」などと書かれたプラカードを掲げる人々も少なくなかった。しかし、ヒョン・チョルユン団長およびリ・ユイル監督に続いて列をなして歩いて出てくる選手たちは、口を固く閉ざし、足早に移動した。リ監督は、「入国の感想」や「試合の戦略」などを尋ねる報道陣の質問に、一切答えなかった。1分ほどで空港を後にした選手団は、すぐにバスに乗り込み、京畿道水原(スウォン)にある宿泊先に向かった。報道陣らが選手たちに「手を振ってください」と叫んだが、選手たちは硬い表情のままだった。

アジアサッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグ(AWCL)の準決勝トーナメントに出場する「ネゴヒャン女子蹴球団」の選手たちが17日、京畿道水原市の宿泊先から出てくる様子/聯合ニュース

 この日の入国者は選手23人とサポートスタッフ12人の計35人。入国過程で選手たちが自らパスポートを示したことも確認された。これに対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が2023年に南北を「敵対的な二国家」関係と宣言して以来、新たに迎えた南北関係の風景だという声もあがっている。統一部はこれに先立ち、南北交流協力法に基づき、大韓サッカー協会が提出した「ネゴヒャン女子蹴球団」の訪韓申請書を承認する方式で入国を許可した。南北を統一を志向する「特殊関係」とみなす韓国憲法に基づき作られた出入国手続きを守ったのだ。ところが、「ネゴヒャン女子蹴球団」はこの日、通常の入国手続きに基づくパスポート確認を要請しており、韓国出入国管理庁はパスポートに出入国スタンプを押す代わりに、写真照合のための補助資料として参考にする形で入国審査を行ったとされる。これに対し、北朝鮮選手団は異議を唱えなかったという。

 ソウル大学政治外交学部のイ・ジョンチョル教授は、「韓国は依然として特殊関係論を貫いており、北朝鮮は二国家論を宣言する中、それぞれが自らの原則を守る方式で新たな関係構築が始まった」と語った。

 水原FCウィメンと「ネゴヒャン女子蹴球団」は20日午後7時、京畿道水原総合運動場でアジアサッカー連盟女子チャンピオンズリーグの準決勝を行う予定だ。「ネゴヒャン女子蹴球団私の故郷」はこの日、水原の宿舎に到着した後、屋外サッカー競技場で非公開練習を行った。

チャン・イェジ、チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1259103.html韓国語原文入力:2026-05-17 21:59
訳H.J

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