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金正恩委員長「血でしたためた朝ロの新たな歴史」…ロシアと5年間の軍事協力を議論

登録:2026-04-28 08:30 修正:2026-04-28 09:29
金委員長、ロシア国防相との面談で意見交換 
北朝鮮「派兵記念館」落成式を大々的に報道
北朝鮮の金正恩国務委員長は26日、平壌でロシアのクルスク解放作戦終結1周年を記念して開催された「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」落成式に出席し、演説した。朝鮮中央通信が27日に報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮とロシアは「クルスク奪還1周年」を機に、両国の血盟関係を再確認するとともに、「5カ年の軍事協力計画」などの軍事協力策について議論した。ウクライナ戦争を通じて密着してきた両国が、中長期的な軍事協力を模索していることを示すシグナルだと解釈される。朝鮮半島の安全保障負担が増す見通しだが、実質的な協力の水準については注視すべきだという慎重論もある。

 朝鮮中央通信は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相が26日に面会し、国際情勢と朝ロの相互の関心事について意見を交したと27日に報じた。ロシアのタス通信は、ベロウソフ国防相が金委員長に対し、2027年~2031年のロシアと北朝鮮の相互軍事協力計画を締結する準備ができていると述べたと報じたが、朝鮮中央通信はそのような内容は伝えていない。朝鮮中央通信はただし「朝ロ両国間の政治軍事的協力と協調をさらに強固にするとともに、よりいっそう強化発展させるための一連の諸問題が討議された」と伝えた。

北朝鮮の金正恩国務委員長は26日夜、平壌の「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」の屋外で開催された参戦烈士追悼音楽会に出席した。朝鮮中央通信が27日に報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 労働新聞は、北朝鮮が参戦したロシアのクルスク解放作戦1周年に際して落成した記念館についてもこの日、大々的に報じた。26日に開催された「海外軍事作戦戦闘偉勲記念館」落成式に出席した金正恩委員長は、演説で「血でしたためた朝ロ親善の新たな歴史、血で勝ち取った正義の新たな歴史を刻んだ」として、「血盟」としての朝ロ関係と北朝鮮軍の犠牲を強調した。落成式には、ロシア下院(国家ドゥーマ)のウォロジン議長とベロウソフ国防相も出席した。

 専門家は、朝ロの軍事協力計画の締結議論は制度化した中長期の軍事同盟関係への転換を予告しているとみている。統一研究院のホン・ミン上級研究員は「これまでの(朝ロ)協力はウクライナに焦点を当てた短期的な協力の概念だったが、今後は5年単位の定例的な協力構造へと格上げされる」として、「(2024年6月に)締結された包括的戦略的パートナーシップにとどまらず、具体的な軍事運用協定へと向かう可能性もある」と語った。

 具体的な協力策としては、部隊間のコミュニケーションのような単なる交流活動から、地上部隊の合同軍事訓練、ロシア艦隊の寄港による海軍訓練、軍事教育などが取り沙汰されている。懸念されるのは、核戦力と通常兵器をめぐる防衛産業・技術協力だ。ソウル大学統一平和研究所のチャン・ヨンソク客員研究員は、「北朝鮮は核戦力と通常戦力を統合運用する方向へと通常兵器を強化しており、そのための協力の可能性が最も懸念される」として、「ロシアと北朝鮮の軍事訓練が実現すると、韓米、韓米日合同訓練と相まって軍事的緊張が高まる可能性がある」と語った。

 ただし、朝ロでどれほど実質的な協力が進むかは、現時点では不透明だ。チャン・ヨンソク客員研究員は「北朝鮮と中国は軍事訓練をおこなっていないが、ロシアが北朝鮮を通じてこの地域に足を踏み入れることになれば、中国とロシアの力比べ現象も起こりうる」としつつも、「協力のかたちは様々であり、北朝鮮が必要とする(国防力)建設に実際にどれほど役立つかは見守るべき」と語った。

チャン・イェジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1256153.html韓国語原文入力:2026-04-27 20:28
訳D.K

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