米国のトランプ大統領は「韓国が原子力潜水艦を建造することを承認した」として、「フィリー造船所で建造することになるだろう」と語った。韓国の民間部門による対米投資額は6000億ドルを超えるだろうとも述べた。
トランプ大統領は30日、ソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルで「我々の軍事同盟はいつにも増して強力だ。これをもとに、彼らが現在保有している旧式で機動性のはるかに劣るディーゼル潜水艦に代わり、原子力潜水艦を建造することを承認した」と述べた。
トランプ大統領は16分後に再度投稿し、「韓国は原子力潜水艦を米国本土、まさにここフィラデルフィアの造船所で建造することになるだろう」とし、「米国の造船産業はまもなく大きく復活する」と補足した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領は前日、トランプ大統領に「原子力潜水艦の燃料の供給を受けられるよう、トランプ大統領に決断していただきたい」と公の場で要請した。原子力潜水艦は核兵器を搭載する潜水艦ではなく、動力に原子力を用いる潜水艦を意味する。
韓国との関税交渉の妥結を告げつつ、「韓国の民間投資額は6000億ドルを超えるだろう」とも主張した。「韓国は米国が彼らに課した関税の引き下げの対価として、米国に3500億ドルを支払うことで合意した」、「さらに、米国の石油と天然ガスを大規模に購入することを決めた。裕福な韓国企業と事業家たちの米国への投資は6000億ドルを超えるだろう」ということだ。
韓米両国は29日、3500億ドルの対米投資パッケージに占める現金投資の規模を2000億ドルとしたうえで、10年にわたり「年間200億ドル」の限度内で分割投資するとの内容で合意している。
ホワイトハウスは前日、「トランプ大統領は訪韓中に数十億ドルの追加の契約を取り付けた」として、韓国企業の大規模な対米投資を記したファクトシートを発表した。6000億ドルとは、これらの投資額をすべて合わせた金額を意味するものとみられる。
一方、トランプ大統領は「立派な首相(Prime Minister)と共にした立派な訪問だった」として、李在明大統領を「首相」と呼び、その後「大統領」と訂正した。前日にはホワイトハウスが、韓米首脳会談をユーチューブで生中継した際、李在明大統領を「首相(Prime Minister)」と誤表記している。