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李大統領、国連総会で基調演説…朝鮮半島の平和構想を公表か

登録:2025-09-03 10:03 修正:2025-09-03 11:07
李在明大統領が先月25日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスで開かれた韓米首脳会談に先立ち、芳名録の署名を準備し、ドナルド・トランプ米大統領の案内を受けている/聯合ニュース

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は今月23日(現地時間)に米ニューヨークで開かれる国連総会に出席し、基調演説を行う。李大統領は今回の総会で、大韓民国の大統領として初めて国連安全保障理事会議長国として公開討議を主宰する予定だ。

 カン・ユジョン大統領室報道官は2日午前、会見を開き「今年は国連創設80周年を迎える意味のある年であり、国際社会の視線がいつにも増して集中すると思われる」とし、「李在明大統領は23日火曜日から米国のニューヨークで開かれる第80回国連総会のハイレベル会議に参加する予定」だと明らかにした。国連総会ハイレベル・ウィークは、193カ国の加盟国の首脳クラスが一堂に会する世界最大の多国間外交の舞台であり、毎年9月の第3火曜日から約1週間開かれる。

 李大統領は今回の基調演説を行い、韓国の民主主義が12・3非常戒厳以降、危機を克服して回復してきた過程を国際社会に紹介し、北朝鮮核問題をはじめとする朝鮮半島の平和定着構想と韓国政府の外交ビジョンを説明するものと予想される。カン報道官は「具体的な演説内容はいま申し上げられない」と述べつつも、「朝鮮半島問題を含め、韓国政府が追求する外交方針が盛り込まれるもの」と明らかにした。李大統領の演説は国連総会初日午前、最初のセッションの7番目の順番に割り当てられ、約15分間行われる。

 歴代の韓国大統領も国連の舞台での基調演説を通じて外交・朝鮮半島構想を明らかにしてきたため、今回の演説で李大統領がどのような形で朝鮮半島の平和構想を提示するかに関心が集まっている。2018年に文在寅(ムン・ジェイン)元大統領は「完全な非核化と恒久的平和のために終戦宣言が必要だ」と力説し、北朝鮮の変化に国際社会が応じるべきだと訴えた。一方、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領は就任後初の国連演説で、北朝鮮に直接言及せず、核と大量破壊兵器(WMD)、人権問題などを取り上げ、自由民主主義の価値の守護を強調することに重点を置いた。

 今回の総会は、韓国が非常任理事国として議長国を務め会議を進めるという点でも意味深い。李大統領は基調演説の翌日の24日、「AI(人工知能)と国際平和・安全保障」をテーマに開かれる安保理の公開討議を自ら主宰する予定だ。韓国の大統領が国連の舞台で安保理討議を主宰するのは今回が初めて。

 世界最大の多国間外交の場である国連総会を機に、各国首脳との2国間会談も続く見通しだ。100カ国余りの首脳クラスが出席するだけに、李大統領もニューヨークでの滞在期間中、息つく間もなく首脳外交日程を消化するものと予想される。ドナルド・トランプ米大統領との再会の可能性にも関心が注がれる。先月の2国間首脳会談からわずか1カ月しか経っていないため、両首脳は今回会談が実現したとしても、略式会談(プルアサイド)や短い歓談のレベルにとどまる可能性が高いという見方が多い。尹前大統領も、2023年8月18日にキャンプ・デービッド韓米日首脳会議に参加してから10日余りで第78回国連総会のハイレベル・ウィークに出席のためニューヨークを訪問し、ジョー・バイデン大統領(当時)にレセプションで会い、短く対話を交わした前例がある。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1216557.html韓国語原文入力:2025-09-02 20:08
訳C.M

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