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韓国、40度に迫る猛暑…いつ終わるとも知れず

登録:2025-07-28 06:31 修正:2025-07-28 08:42
気象庁「北太平洋高気圧の動き、予測は難しい」
猛暑が続いた27日、江原道江陵市の江門海水浴場が避暑客でにぎわっている/聯合ニュース

 27日、韓国京畿道加平(カピョン)の一日の最高気温が39.1度を記録するなど、首都圏の気温は40度に迫る猛暑となった。今回の記録的な猛暑は、北太平洋高気圧の勢力が維持される今週半ばまで続く見通しだ。

 この日の気象庁自動気象観測装備(AWS)の記録によると、京畿道加平で39.1度、ソウル広津(クァンジン)で39度、東大門(トンデムン)で38.8度まで昼の気温が上がるなど、首都圏を中心に40度に近い暑さが猛威を振るった。京畿道龍仁(ヨンイン、38.9度)、江原道江陵(カンヌン、38.8度)、慶尚北道安東(アンドン、37.7度)、全羅南道潭陽(タミャン、37度)、忠清北道堤川(ジェチョン)も人の体温を上回る気温を示した。全羅北道井邑(チョンウプ、37.8度)、高敞(コチャン、36.1度)、江原道大関嶺(テグァンリョン、33.2度)では7月の最高気温の記録を塗り替えた。江原道太白市(テベクシ)、済州(チェジュ)の山間地域および楸子島(チュジャド)を除く全国のすべての地域(183の特報区域のうち180カ所)に猛暑特報(注意報と警報)が発令された。

■江原道太白市、済州山間地域、楸子島以外は「熱した鉄板」ような暑さ

 猛暑警報は一日の最高体感温度35度、猛暑注意報は33度以上の状態が2日以上続くと予想される時に発令される。26日にも京畿道安城(アンソン)で39.3度、加平で39.3度、ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)で39.1度など、首都圏中心に水銀柱が40度近く急騰した。

 眠れない熱帯夜も続いている。27日午前6時現在、済州道西帰浦(ソグィポ)は15日以後12日連続で、ソウルは19日以後8日連続で、仁川(インチョン)、忠清北道清州(チョンジュ)、江陵は20日以後7日連続で熱帯夜が続いた。昨夜の最低気温はソウル28.3度、仁川28度、江陵29.8度、清州28度などだった。熱帯夜は午後6時から翌日午前9時まで気温が25度以上維持される現象をいう。

 このような猛暑と熱帯夜は、韓国の大気上層に高温で乾燥したチベット高気圧が、大気中下層に高温で湿った北太平洋高気圧が「二枚重ねの掛け布団」のように覆っており、熱い空気が抜け出せないからだ。その上、高温で湿った南東風が朝鮮半島に吹き込んでいるが、この風が小白山脈を越えてさらに気温が上がり(フェーン現象)、ソウルと首都圏など西側中心に猛暑が強化された。まだ7月が終わっていないにもかかわらず、26日までの今年の猛暑日数は12. 4日で、平年(1991〜2020年)の年間猛暑日数11日をすでに超えている。26日までの熱帯夜日数は5.9日で、平年の年間熱帯夜日数6.6日に迫っている。

 この暑さがいつまで続くかはまだ分からない。北太平洋高気圧が勢力を維持するかが今後のカギとなる。今週半ば頃、北太平洋高気圧が弱まると、北の冷たい空気が降りてきて、南の熱帯水蒸気と衝突して多くの雨を降らせ、猛暑が多少は和らぐ可能性がある。だが、北太平洋高気圧が勢力を維持すれば、猛暑が続く可能性もある。この日、気象庁関係者は「まだどの方向に展開するか予測しにくいほど気圧計変動性が大きい状況」だと述べた。

 一方、猛暑がピークに達した週末の2日間、全国183の特報区域のうち180(98.4%)区域には猛暑特報が発令されたが、残りの3カ所(1.6%)は猛暑特報が発令されず注目を集めている。その3カ所は江原道太白市、済州島の山間地域と済州の楸子島だ。このうち内陸では太白市が唯一だ。今週末も太白市の一日の最高体感温度は27日は32.7度、26日は32.5度で、猛暑注意報の発令基準に及ばなかった。太白市は「猛暑とは無縁」の地域として有名だが、住民が居住する海抜高度が約900メートルと高く、真夏でも普通の地域より涼しいためだ。

キム・ギュナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1210179.html韓国語原文入力:2025-07-27 20:26
訳H.J

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