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日本メディア「尹大統領、光復節演説で日本に言及せず…異例」

登録:2024-08-15 20:23 修正:2024-08-16 08:09
尹錫悦大統領が15日、ソウル市鍾路区の世宗文化会館で開かれた光復節79周年記念式典で祝辞を述べている=大統領室通信写真記者団//ハンギョレ新聞社

 日本のマスメディアは15日、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、日本の植民地からの解放記念日である光復節の演説で対日関係や歴史問題について言及しなかったとし、これは異例のことだと評価した。

 日本経済新聞はこの日、尹大統領の光復節記念演説に関して「(過去の光復節で毎回出てくる)対日関係や歴史問題について直接言及しなかった」と報じた。昨年の演説で尹大統領は、日本に対して「価値を共有し共同利益を追求するパートナー」とし、日本を殊更持ち上げている。

 大統領室の高位関係者は、日本経済新聞で報道されたように祝辞から対日関係が抜けたことについて「韓日関係に対する自信を表わしたもの」とし「未来世代は日本を旅行し日本の青年たちと交流し善意の競争をしている」と話した。さらに「過去に植民地支配を受けたと思いながら日本に接する(韓国の)若者はもういない」と強調した。この発言は、日本軍「慰安婦」や強制動員の被害者、日本の歴史教科書歪曲など、韓日の間にまだ解決されていない植民地時代の問題があることを考え、抵抗し悩む若者たちがいるにもかかわらず、これを完全に無視したものだ。

 毎日新聞は「(歴代の韓国の)光復節の大統領演説では、歴史問題などを巡る対日批判を盛り込む例が多かった。だが対日関係を重視する尹氏の演説では昨年に続き、日本批判は皆無」と伝えた。さらに「光復節演説で日本に対する考えに言及しなかったのは異例のこと」と付け加えた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1153863.html韓国語原文入力:2024-08-15 16:49
訳J.S

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