サウジアラビアに続いてカタールを国賓訪問した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は24日(現地時間)、「カタールとこれまでエネルギー、建設などを中心に行われてきた協力の分野を投資、防衛産業、農業、文化、人的交流などへと拡大する」と表明した。
尹大統領は24日に公開されたカタール国営メディア「カタール・ニュース・エージェンシー(QNA)」との書面インタビューで、「韓国とカタールはこの50年間の成果をもとに、より明るい未来を切り開いていかなければならない」として上のように述べた。来年に国交樹立50周年を迎えるカタールとの協力関係を未来産業にまで広げつつ、サウジに続きカタールでも「第2の中東ブーム」を継続するという意志を表明したのだ。
カタールは、国際通貨基金(IMF)の集計で今年の1人当たりの名目国内総生産(GDP)が約8万2000ドルとなる世界第6位の富裕国だ。韓国の大統領のカタール国賓訪問は今回が初めて。尹大統領は「韓国はこの50年あまりの間に、カタール国内の約130件の建設事業にかかわった」とし、「特にカタール国立博物館やルサイルプラザタワーのような韓国企業のかかわったランドマークは、両国の友好協力の象徴と認識されている」と述べた。また「カタールは韓国にとって第2位の液化天然ガス(LNG)の供給国」だと強調した。
尹大統領のカタール訪問にはHD現代、SKオン、ハンファオーシャンなどの59人の企業家が同行しており、今回の訪問を機としてエネルギー、インフラなどの分野で多数の了解覚書が締結される予定だ。特にカタールは液化天然ガスの生産量を大幅に増やしており、運搬船が必要になっている。
サウジアラビアでの日程を終えてこの日午後、カタールのドーハに到着した尹大統領は、25日にカタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長と首脳会談を行い、韓国-カタールビジネスフォーラムなどに出席する。