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国策研究機関も "4大河川工事 環境管理強化すべき"

原文入力:2010-03-10午後09:58:20(1355字)
環境政策研究員 "水質モニタリング徹底 生物種保護 遵守を"

ファン・ボヨン記者,キム・ミョンジン記者

←黒い堆積土採取 ユ・ウォンイル創造韓国党議員(下)が10日午後、慶北尚州市洛東面の洛東堰工事現場で黒色を帯びた堆積土層の汚染度を調査するため試料を採取している。尚州/キム・ミョンジン記者 littleprince@hani.co.kr

国策研究機関が4大河川再生事業工事過程で生じかねない環境被害を政府が事前に予防し管理する努力を強化しなければならないという見解を示した。昨年始まった4大河川事業は水質汚染と生態系破壊など環境に及ぼす影響を慎重に確認せず拙速推進されているという憂慮を受けてきた。

韓国環境政策・評価研究院のキム・イクジェ水循環研究室長は10日、ソウル,良才洞のエルタワーで経済人文社会研究会主催で開かれた‘李明博政府2年 未来成長基盤構築,成果と課題討論会’で‘4大河川再生事業の成果と課題’主題発表を通じこのように明らかにした。キム室長は 「4大河川再生事業が洪水・日照り被害を減らし、水質改善および地域経済活性化などの成果を持たらすと期待されるが、今後解決しなければならない課題が少なからず残っている」とし「工事中の環境影響を事前に予防し管理する努力が強化されなければならない」と話した。

彼は特に「最近4大河川事業推進過程で堰建設と地下水水位変化による周辺農耕地などの浸水,汚染堆積物発生および浚渫土処理,水質悪化および生態系かく乱などに対する憂慮が持続的に提起されている」とし「河川および水辺地下水の水理学的連係性が河川管理に及ぼす影響を中長期的観点で糾明しなければならない」と話した。合わせて彼は、4大河川本流の安定した用水供給のために水質モニタリングに万全を期すべきで、事業地域に棲息する敏感生物種保護のため事業者が環境影響評価協議内容を遵守しなければなければならないと強調した。

また、キム室長は4大河川の水質改善と生態復元に今以上に大きな関心を傾けなければなければならないと注文した。彼は 「二つの課題は4大河川事業の成否を分ける核心」として「4大河川の水質確保と維持のために非点汚染源管理(道路・農耕地など位置と排出量を測定しにくい汚染源)を念頭に置いた政策および予算などが用意すべき」と強調した。水質改善予算編成の大部分(約3兆3000億ウォン・84.7%)が環境基礎施設の新設または高度化など点汚染源管理に編成されており、非点汚染源を減らしたり管理するための予算と生態復元のための予算は各々3000億ウォン(7.7%)に止まっているということだ。

合わせてキム室長は「全世界的に気候変化による極端的気象現象の頻度と強度が深刻化されている」として「大量降雨などに対応できる横断的河川空間確保方案らが考慮されなければならない」と付け加えた。

ファン・ボヨン記者 whynot@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/409327.html 訳J.S