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北朝鮮、固体燃料実験を行った東倉里で準中距離弾道ミサイル2発発射

登録:2022-12-19 05:55 修正:2022-12-19 06:52
北朝鮮の金正恩国務委員長は、9月25日から10月9日まで北朝鮮軍戦術核運用部隊や長距離砲兵部隊などの訓練を視察した。写真は当時の北朝鮮軍の訓練の様子/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮が18日、準中距離弾道ミサイル(MRBM)2発を東海(トンヘ)上に発射した。北朝鮮のミサイル発射は、先月18日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射から1カ月ぶりのことだ。韓国の合同参謀本部は同日、「午前11時13分頃から午後12時5分頃まで、北朝鮮が平安北道東倉里(トンチャンリ)一帯から東海上に準中距離弾道ミサイル2発を発射したことを把握した」とし、「北朝鮮の弾道ミサイルは高角に発射され、約500キロメートル近く飛行した後、東海上に弾着した」と明らかにした。軍当局は、北朝鮮が高角度ではなく正常角度(30~45度)で発射した場合、約2000キロメートル飛行できると推定し、準中距離ミサイル(MRBM、1000~3000キロメートル)と判断した。これは日本を射程内に収められる距離だ。

 日本の防衛省は同日、北朝鮮のミサイル2発とも最高高度は約550キロメートル、飛行距離は約500キロメートルと推定したが、韓国の合同参謀本部はこれまで発表してきた北朝鮮ミサイルの高度を公開しなかった。軍関係者は「これまで北朝鮮のミサイルの分析結果を具体的に明らかにしたが、北朝鮮がその後の報道を通じて混乱・欺瞞策を駆使し、結果的に北朝鮮を利する側面があった。今後、北朝鮮ミサイル関連情報は制限的に公開する」と述べた。

 大統領室は、北朝鮮の準中距離弾道ミサイル発射を尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に報告した後、キム・ソンハン国家安保室長の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委を開いた。 常任委は「ミサイル挑発を続ける金正恩(キム・ジョンウン)政権の行動を嘆かわしく思う」としたうえで、「このような行動は北朝鮮政権をさらに危険にさらし、応分の代償を払うことになるだろう」と発表した。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1072081.html韓国語原文入:2022-12-18 22:19
訳H.J

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