乗員10人と乗客215人を乗せた大韓航空のトルコ(テュルキエ)・イスタンブール発仁川行き飛行機が、エンジンの欠陥でアゼルバイジャン・バクー空港に緊急着陸した。乗客らは現在、航空会社の案内で現地ホテルに移動し、11日午前9時に仁川に入国する予定だ。
大韓航空は「10日、イスタンブール~仁川行きの飛行機(KE9956)が午前2時14分(韓国時間)、運航中にエンジンの欠陥メッセージが発生し、最も近い空港であるバクー空港に目的地を変更して運航し着陸した」と伝えた。非常着陸した航空機の機種はA330-200で、2011年3月に導入した。国土交通部は、機齢が20年を超える場合を老朽航空機と規定している。
大韓航空によると、当航空機はイスタンブール空港を離陸した後、1時間30分経った時点で右側2番エンジンの振動メッセージが感知され、手順に沿い最も近いバクー空港に目的地を変更した。乗客と乗務員は無事だという。
緊急着陸後、空港で待機する乗客のために機内の毛布を提供し、入国ビザ発給をサポートした後、現地のホテルに乗客を移動させたと大韓航空は明らかにした。また、乗客が11日午前7時5分に仁川に入国できるよう臨時便を投入したと説明した。しかし同日午後、大韓航空は現地空港の着陸許可が下りず、仁川からの補航便(KE2901)の出発が約2時間遅れ、乗客らは当初の計画より2時間遅れた午前9時5分に到着する予定だと再び伝えた。乗客の当初の到着予定時間は10日午前10時30分で、この場合約23時間遅れて韓国に入国することになる。
大韓航空の関係者は「機長がエンジン異常を判断した場合、3時間以内に非常空港に着陸するよう規定されており、航路もそのように組んでおいた」とし、「今後の整備を通じて非常着陸の理由などを最終確認できるはずだ」と説明した。