韓国初の国産戦闘機KF-21(ポラメ=鷹)の地上滑走が初めて公開された。今月末に予定された初飛行に成功すれば、KF-21は事業開始から21年4カ月目にして初めて空に舞い上がることになる。
KF-21試製1号機は6日、慶尚南道泗川(サチョン)の韓国航空宇宙産業(KAI)本社係留場で、着陸ギアをおろした状態で地上を走行する「ランプ・タクシー」(地上滑走)をした。KF-21は昨年4月9日の出庫式で試製1号機の外観が公開されたが、自らの動力で動く姿は今回初めて披露された。
防衛事業庁とKAIは、今月第3週または第4週にKF-21の初飛行を計画している。初飛行は基本性能をテストし、40分ほど進行される予定だという。初飛行に成功すれば、韓国は超音速戦闘機の世界8番目の開発国になる。
地上試験と飛行試験を終えれば、2026年から本格的な量産に入る。2028年までに40機、2032年までに合計120機を実戦配備する計画だ。KF-21は音速の1.8倍での飛行中にも7.7トンの武装を搭載できる機動性と戦闘能力を備えている。
KF-21は2001年8月に金大中(キム・デジュン)大統領が行った韓国型戦闘機(KF-X)事業から始まった。事業規模8兆8千億ウォン(現在のレートで約9200億円)であり、「檀君以来最大規模の防衛力増強事業」と言われる。国産戦闘機は、韓国が必要な時点にいつでも製作し実戦に投入でき、いつでも部品を交換でき修理できる。これとは違って外国から買ってきた戦闘機は、故障した場合の部品交換や修理をするには、輸出国の厳しい許可を受けなければならず、また開発した国産武器を戦闘機に装備し試験をすることも思いのままにできない。