米国のブルームバーグ通信は、共に民主党のパク・チヒョン共同非常対策委員長の大統領選挙以降の歩みにスポットライトをあて「権力型性犯罪、女性に対する暴力、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領のジェンダー政策に怒る韓国女性数百万人の『道しるべの星(lodestar)』となっている」と評価した。
ブルームバーグは30日に公開した「政界に飛び込んだ26歳の性犯罪と闘う闘士」と題する記事で、パク委員長について、デジタル性犯罪「n番部屋」を追跡し暴露した活動家から、有力な大統領候補だったイ・ジェミョン候補の顧問を経て、野党の非常対策委員長を務めるまでの過程を詳しく紹介した。パク委員長はインタビューで、「韓国において20代女性が主要政党の代表になるということは非常に驚くべきこと」だとし、「今後は韓国だけでなく、どこであっても(20代女性の党代表が)日常的になることを願い、世代やジェンダーに関係なく、誰もがやりたいことのできる社会になってほしい」と述べた。
ブルームバーグは、韓国社会の若い女性たちの置かれている性犯罪と性差別的な状況を詳しく紹介した後、3月の大統領選挙当時、民主党が何度もあらわになった党内での性犯罪のせいで「共におさわり党(the ‘groping and touching’ party)という汚名を着せられていたと記した。このような雰囲気の中で、パク委員長はイ・ジェミョン候補の説得を受けて女性の課題についての助言役を務め、選挙運動に参加することになったと説明した。パク委員長はインタビューで、匿名を脱して政界の前面におどり出た理由について「家族は心配したが『自分の声を大きくする必要がある』という結論に至った」と語った。
またパク委員長は、先月、空軍の性暴力被害者の故イ・イェラム中士死亡事件の調査のための特検法案が本会議に上程されなかった後の記者会見で涙を見せたことについて「政治家たちに責任がある」と述べた。パク委員長は当時の状況について「政治家たちが涙を流す時、演技していると見られていると思う。しかし、被害者とその家族のいる事件に慣れてはならない。迅速に対処しなければならない」と説明した。
ブルームバーグは、パク委員長が民主党指導部に合流してからというもの、険しい道を歩んでいるとも伝えた。ブルームバーグは「彼女は選挙終了後の自身の役割についてコメントすることを拒否した」としつつ、パク委員長が語った誓いで記事を終えた。「いくら困難で大変でも、私は常識と大衆に対して自信を持って前に進みます。より深い民主主義とより幅広い平等のために燃え上がる炎として進んでいきます。力を貸してください」