原文入力:2010-02-09午後07:55:05(1418字)
南部地裁 "営業妨害ではない" …5件訴訟中 4件勝つ
‘青酸カリ発言’俳優キム・ミンソン氏も "賠償責任なし"
チョン・ユギョン記者
←楽しいキム・ミンソン= 27日午後、芳夷洞のオリンピック公園内オリンピックホールで開かれた第45回百想芸術大賞に参加した俳優キム・ミンソンが赤絨毯を踏んでいる。 (連合ニュース)
米国産牛肉輸入企業等が‘狂牛病牛肉’関連報道で損害をこうむったとし出した訴訟で、裁判所が文化放送<PD手帳>製作陣の手をあげた。
ソウル南部地方裁判所民事合議15部(裁判長 キム・ソンゴン)は9日‘A-MEAT’等、米国産牛肉輸入業者が文化放送チョ・ヌンヒ ディレクターなどPD手帳製作陣5人を相手に出した損害賠償請求訴訟で原告敗訴判決した。またこの企業等が、狂牛病牛肉輸入を非難する文を個人ホームページに上げ、営業を妨害したとして俳優キム・ギュリ(改名前 キム・ミンソン・写真)氏を相手に出した損害賠償請求も棄却した。
裁判所は判決文で 「もっぱらPD手帳の放送によって放送の後に原告らの売り上げが顕著に減少したと認める証拠がない」と明らかにした。裁判所は 「この事件の放送が輸入衛生条件告示発効延期にある程度の影響を与えたといっても、政府政策の変更は民主主義国家の政府が世論を反映し国益を追及し決めたもので、そのような政策変更に影響を与えた行為に対し不法行為の責任を問うことはできない」と説明した。
裁判所は俳優キム氏と関連して 「原告らは‘狂牛病がうようよしている牛を食べるくらいなら、いっそ青酸カリを口の中にはたいて入れる’という部分が原告らの米国産牛肉輸入販売業を妨害する意図で作成されたものと主張するが、原告らが販売する牛を意味するという根拠がない」とし「個人ホームページに放送視聴の所感に近い文を作成したものであり、原告らが販売する牛肉を食べないように扇動したり営業を妨害したと見るには難しい」と明らかにした。
映画<美人図>等に出演した俳優キム氏は米国産輸入牛肉の安全性論難が真っ最中だった2008年5月、自身のミニホームページに 「狂牛病がうようよする牛を骨まで輸入するとは青酸カリを口にはたいて入れる方がよりマシ」という文を載せ、これにA-MEATはキム氏と(株)文化放送,PD手帳製作陣などを相手に3億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こした。
この日の判決でPD手帳と関連して提起された計5件の民・刑事訴訟の内で訂正報道請求訴訟1件を除く4件の訴訟でPD手帳側が勝訴あるいは無罪判決を受けた。
ソウル高裁民事13部は農林水産食品部が文化放送を相手に出した訂正報道請求訴訟で 「三ヶ所を訂正報道し、1種類を反論報道せよ」という原告一部勝訴判決を下した。だが検察がPD手帳製作陣5人を起訴した刑事事件の1審裁判では無罪が宣告されており、△カン・某氏など国民訴訟人団△シム・ジェチョル ハンナラ党議員△米国産牛肉輸入業者らが提起した3件の損害賠償請求訴訟でも1審や2審でPD手帳側が全て勝った。
チョン・ユギョン記者 edge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/403843.html 訳J.S