本文に移動

韓国与党のイ候補「大統領4年重任制が必要…改憲合意できれば任期1年短縮可能」

登録:2022-01-19 01:19 修正:2022-01-19 07:51
共に民主党の大統領候補イ・ジェミョン氏が18日午後、ソウル麻浦区のヌリクムスクエアで開かれた中央選挙対策委員会女性委員会必勝決意大会で政策公約を発表している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 共に民主党の大統領候補イ・ジェミョン氏は18日、「権限が分散した大統領任期4年、重任制」改憲を主張し、大統領に当選すれば任期を1年短縮することも可能だと述べた。これまで実現の可能性は低いとして言及を避けてきた権力構造の改編構想を初めて提示したのだ。

 イ候補は18日のMBN「ニュースワイド」とのインタビューで「大統領の権限が肥大化しすぎている側面があり、地方分権は脆弱で、単任制は就任早々下り坂となる。(そのため)自己中心的に権力を行使することになる」とし「責任ある政治を行うには任期4年の重任制とすべきだ。世界的な趨勢だ」と述べた。しかし「内閣責任制は好まない」とし、議員内閣制とは一線を画した。イ候補は続いて「5年では政策を作って執行しても結果が見られない。城南(ソンナム)市長も再選されてその結果が現れた」、「再選があってこそ実質的な中間評価となり、最善を尽くす国政になる」と付け加えた。政策の連続性と責任ある政治のためには大統領単任制は短すぎるので、事実上の中間評価を経た再任を認めるべきということだ。

 イ候補はまた、改憲時の大統領任期の調整問題について「期間が一致しないという問題がある。地方選挙、総選挙、大統領選挙が1年に1度歯車が替わるように食い違うが、これを調整するには任期を調整しなければならない」とし「いま合意が可能なら、次に誰が(大統領に)なるか分からないが、任期を1年短縮してでも、そのような方式の改憲を行うことが望ましい」と述べた。イ候補は「(任期短縮は)それほど難しいことなのか」とし「国家百年の大計、経国大典を書き直すのだから、特定の任期を1年短縮することは重要ではない。いくらでもできる」と述べた。大統領重任制への改憲と、大統領選挙と総選挙が2年ごとにめぐってくるようにする周期の調整のためには、任期の1年短縮も可能だというのだ。ただし韓国憲法では「大統領の任期延長または重任への変更のための憲法改正は、その憲法改正が提案された当時の大統領に対しては効力がない」と規定されている。次の大統領が自身の任期を1年短縮したとしても、任期4年による再任の対象にはなれないということだ。

 イ候補が提示した権力構造の改編案は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2018年3月に発議した「大統領任期4年重任制(大統領の任期を4年とし、連続して選出された場合に限って一度のみ再任される)と同内容だ。しかし野党の反対により廃案となった。野党が合意しない限り改憲は不可能だ。イ候補は権力構造の改編について「合意は容易ではない。ろうそく革命直後にはできたのに、機を逸した」とし「合意が可能な部分から順次改憲し、基本権の強化、自治分権の強化、経済的基本権と環境に対する国家責任などを憲法に明示すれば、1人に集中しすぎた権限を分散できる」と述べた。

チョ・ユニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1027884.html韓国語原文入力:2022-01-18 20:20
訳D.K

関連記事