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在韓国連軍司令部、軍服姿でDMZ訪問したユン候補に「停戦協定違反、真相を調査中」

登録:2021-12-23 04:58 修正:2021-12-23 07:22
「民間人による非武装地帯内での無断活動」と指摘
「国民の力」のユン・ソクヨル大統領選候補が今月20日、江原道鉄原郡の陸軍第3師団の白骨部隊前線観測所(OP)を訪れ、ソン・シク師団長の説明を聞きながら前方地域を眺めている= 共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 在韓国連軍司令部が、国民の力のユン・ソクヨル大統領選候補が軍服姿で非武装地帯(DMZ)を訪問したことについて、「停戦協定違反」だと指摘した。

 在韓国連軍司令部は21日、ホームページに掲載した報道資料で「20日、白骨部隊241観測所で民間人による非武装地帯内での無断活動が認められた事実について聞いている」とし、「国連軍司令官は今回の事件の根本原因を把握し、停戦協定に違反する行為が再発しないよう真相調査に入った」と明らかにした。国連軍司令部は、ユン候補の実名は言及しなかったものの、ユン候補の非武装地帯訪問と一致する民間人の活動時間と場所を明示することで、停戦協定違反の主体がユン候補であることを事実上特定した。

 ユン候補は20日、戦闘服の上着に「憲兵MP」の腕章をつけ、江原道鉄原(チョルウォン)の最前線部隊である陸軍第3師団の白骨部隊前線観測所(OP)などを訪れた。大統領選候補に選ばれてから初めて軍部隊を訪れたユン候補は、軍人の待遇改善などを約束した。

 国連軍司令部は報道資料で「(停戦協定の後続合意で)国連軍司令部と朝鮮人民軍は戦闘員が国連軍側の迷彩服と憲兵の腕章を含む独特な表示を着用することで同意した」とし、在韓国連軍司令官が非武装地帯の南側地域の民間行政と救護の責任を負い、軍人と民間人の非武装地帯に対するすべての接近を統制するという停戦協定第10条の内容について説明した。

2016年6月、最前線の非武装地帯(DMZ)監視警戒所(GP)に青色の国連旗と太極旗が掲げられている。国連旗は、GPが国連司令部の施設であり管轄区域であることを意味する=韓国陸軍本部ホームページより//ハンギョレ新聞社

 国連軍司令部はさらに、「不幸にも12月20日、最前線師団はこのような法的指示に従わず、民間人が戦闘員であることを示す軍服を着て非武装地帯に入ることを許可することで、民間人を必要以上の危険にさらした」と主張した。国連軍司令部は非武装地帯に出入りするすべての人員と兵力、非武装地帯内部の活動に対する統制権を持っていると主張し、これを行使しようとしている。国連軍司令部は「不履行の根本原因を解決するため、この問題を調査しており、調査が完了すれば、停戦協定および大韓民国政府との常設協定に従って適切な措置を取る」と明らかにした。

 これに対し、国民の力の選挙対策委員会のイ・ヤンス首席報道担当は「ユン・ソクヨル候補の白骨部隊観測所の訪問は、国防部の出入り許可を得て進められており、軍服の着用も当部隊の案内を受けて行われた」とコメントした。

クォン・ヒョクチョル、チャン・ナレ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1024359.html韓国語原文入力:2021-12-22 17:23
訳H.J

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