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韓米日「朝鮮半島問題の実質的な進展のための外交努力を強化」合意

登録:2021-09-23 20:01 修正:2021-09-24 07:23
22日、ニューヨークで外交長官会議開催 
韓米外交長官会談も続いて開かれ 
韓日会談は23日に開催予定
22日(現地時間)、米国ニューヨークで韓国のチョン・ウイヨン外交部長官とブリンケン米国務部長官、茂木敏充日本外相が3国外交長官会議を開いた=韓国外交部提供//ハンギョレ新聞社

 韓国、米国、日本の外交長官が22日(現地時間)に集まり、なかなか前進できずにいる「朝鮮半島の完全な非核化と、恒久的平和定着の実質的な進展のための外交的努力を強化していくことで合意した」と、韓国外交部が23日明らかにした。

 国連総会参加のために米ニューヨークを訪問中のチョン・ウィヨン外交部長官は、この日午後、アントニー・ブリンケン米国務長官、日本の茂木敏充外相とともにロッテニューヨークパレスホテルで50分にわたり会談した。3国外交長官会議は、5月のロンドン主要7カ国(G7)外交・開発長官会議を契機に開かれて以来4カ月ぶりだ。

 外交部は報道資料を出し、「(3国の長官は)最近の朝鮮半島状況に対する評価を共有し、北朝鮮・北朝鮮核問題に関連し、この間3国が緊密に疎通してきた点を評価した」とし「外交的努力を強化していくことにした」と伝えた。具体的な言及はなかったが、最近北朝鮮が長距離巡航ミサイルと弾道ミサイルを相次いで発射したことに対して意見を交わし、前日国連総会で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が繰り返し提案した「終戦宣言」の議論などがなされたという。韓国外交部のチェ・ヨンサム報道官は23日、定例ブリーフィングで「我々側は朝鮮半島平和プロセスの進展過程で、終戦宣言が重要なモメンタムの役割を果たしうるという点を米日双方に説明」し、「それに対して米国側は、我々側の説明を傾聴」したと明らかにした。外交部はまた、3人の長官がアフガニスタンとミャンマーの状況に対する意見交換だけでなく、気候変動や保健などグローバルイシューの対応についても、3国間の協力方案に対する幅広い議論を行ったと説明した。

 3者会議に続いて開かれたチョン長官とブリンケン長官間の2者会談でも「最近の朝鮮半島の状況に対する評価を共有し、朝鮮半島平和プロセスの実質的な進展のための対話の緊急性に共感し、創意的で多様な北朝鮮に対する関与方案について深い議論がなされた」と外交部は明らかにした。20分余り続いた2者会談では、これに先立ってノ・ギュドク朝鮮半島平和交渉本部長と米国のソン・キム対北朝鮮特別代表が協議してきた対北朝鮮人道支援および終戦宣言問題を含む信頼構築措置に対する意見も交わされたとみられる。

 ジョー・バイデン政権は就任後、南北が合意して文在寅大統領が繰り返し提案してきた終戦宣言に対する公式立場を表明したことがなく、この日のブリンケン長官の反応に関心が集まっている。ただし、これに先立って開かれた韓米間協議の過程で、米国側が終戦宣言に「否定的とみられる立場の表明はなかった」とし、「核心は北朝鮮の反応」だと述べた韓国政府の高位当局者の話からして、米国側も北朝鮮の呼応の有無により終戦宣言を考慮する可能性があるとみられる。

 一方、チョン長官は23日(現地時間)、ニューヨークで茂木外相と韓日外交長官会談を持つ予定だ。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1012464.html韓国語原文入力:2021-09-23 15:58
訳J.S

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