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韓国与党院内代表、ユン前総長の義母関連事件の「対応文書」疑惑に「前代未聞」と批判

登録:2021-09-15 06:07 修正:2021-09-15 07:30
ユン・ホジュン代表「ユン検察総長時代の検察が検察権を私有化した前代未聞の国紀紊乱事件」 
パク・ボムゲ法務部長官「文書の根拠・出処の調査が必要」
共に民主党のユン・ホジュン院内代表が今月14日、ソウル汝矣島の国会で開かれた院内対策会議で発言している/聯合ニュース

 ユン・ソクヨル前検察総長が在任していた時の最高検察庁が、ユン前総長の義母の関与した各種事件に対応するための内部文書を作成していたという疑惑が持ち上がったことを受け、14日、与党の共に民主党は「前代未聞の国紀紊乱(びんらん)事件」だとして、攻勢に出た。

 共に民主党のユン・ホジュン院内代表は14日、国会で開かれた院内対策会議で、「ユン・ソクヨル総長時代の検察が検察内部の機密を利用し、ユン総長義母事件に対応するための文書を作成し、弁護しようとしたという報道が出た」とし、「ユン・ソクヨル総長時代の検察が検察権を私有化し、野党とマスコミを攻撃するのをはじめ、本人と家族に対する弁護活動にも乗り出した前代未聞の国紀紊乱事件と言える」と批判した。「世界日報」は同日付で、ユン前総長が在職していた昨年3月、最高検察庁がユン前総長の義母C氏の関与した各種事件に対応するための内部文書を作成した事実が明らかになったとして、関連文書を公開した。同紙が入手した文書には、C氏が関与した4件の事件などがまとめられている。文書に記述された各事件の進行・処理結果に関する一部の内容は、検察関係者が内部ネットワークに照会しなければ把握できない事実だという。また、同文書はC氏を「被害者」とし、別の事件の関係者は「被告人」と表現して、C氏を弁護する構造で記述されていたと同紙は報じた。

 同日、国会法制司法委員会全体会議に出席したパク・ボムゲ法務部長官は「当該文書が最高検察庁で作成されたのか」という質問に対し、「世界日報が報じた文書が(ユン前総長が懲戒されていた当時、イ・ジョンヒョン公共捜査部長が言及した)文書だと断定することは難しい」と答えた。ただし、「イ・ジョンヒョン公共捜査部長が取り上げたいわゆる『レッドチーム報告書]というものがある」と述べた。これに先立ち、インターネットメディア「ニュースバース」は、イ部長が昨年12月にユン前総長懲戒委員会で「捜査情報政策官室から総長の指示に従い、1カ月前から総長の妻と義母に関連する事件と、チャンネルA事件について情報収集を行った」と証言したと報じた。また、パク長官は告発教唆疑惑について「ユン・ソクヨル前検察総長がどのような役割を果たしたのかを究明すべき」だと述べた。「告発状にはユン前総長の妻と義母の話が書かれている。単なる告発のためのものではなく、かなりの情報が蓄積されていなければ作成できない」とし、「だから、情報提供者のチョ・ソンウン氏の話からして、査察または情報収集があったのではないかというのが私の考えだ」と述べた。同じ脈絡から、ユン前総長時代、最高検察庁が「義母関連事件」に対応するための文書を作成したという報道についても、真相を確認すべきという考えを示したものとみられる。

シム・ウサム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1011708.html韓国語原文入力: 2021-09-15 02:36
訳H.J

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