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韓国の北朝鮮担当高官「対北朝鮮人道協力に向けた韓米協議、かなりの進展あった」

登録:2021-09-13 06:28 修正:2021-09-13 08:22
12~14日、東京で北朝鮮核問題解決に向けた韓米日協議
今月12日午前、ノ・ギュドク朝鮮半島平和交渉本部長が北朝鮮核問題の解決に向けた韓米日協議などのため、仁川国際空港から日本へ向かうため出国している/聯合ニュース

 韓国外交部のノ・ギュドク朝鮮半島平和交渉本部長が12日、「対北朝鮮人道協力プロジェクトを韓米が共同で推進するための協議に、かなりの進展があった」と明らかにした。

 ノ本部長は同日、北朝鮮核問題解決に向けた韓米日協議などのために東京に向かう前、仁川国際空港で記者団に、「北朝鮮との対話を始めることが最も重要だ」とし、このように述べた。今回の協議で重点的に取り上げられる議題を尋ねる質問に対する答えだった。ノ本部長は「(人道協力プロジェクト)以外にも(米国と)多様な対話再開策について協議している」とし、「日本政府にもこれまで韓米間にかなりの進展があった協議内容を説明し、理解を高めると共に、日本政府との協力案についても意見を交換する予定」だと述べた。

 韓国政府は、保健や感染病の防疫、飲み水や衛生などを北朝鮮と人道協力が可能な分野とみて、米政府と協議を進めてきた。ノ本部長のいう「協議におけるかなりの進展」は、これまで両国が具体的な対北朝鮮人道支援事業をめぐり、対北朝鮮制裁規定などを検討してきたが、その過程でかなりの進展があったという意味だ。外交部では、北朝鮮の反応があればすぐに支援事業に着手できるよう事前準備に力を入れてきた。

 日本政府の招請で東京を訪問するノ本部長は、13日には外務省の船越健裕アジア大洋州局長と北朝鮮核問題解決に向けた韓日協議を、14日にはソン・キム米北朝鮮政策特別代表と韓米協議を行う。特に韓米協議は、8月23日のソウル、8月30日の米ワシントンD.C.に続いて開かれる点で注目される。これについて、ノ本部長は「朝鮮半島の完全な非核化、恒久的平和定着に向けた韓米両国政府の意志が強いことを示すもの」とし、「現在、長い間開かれていない北朝鮮との対話の扉を開こうとする韓米両国政府の誠意ある努力の証」だと述べた。米国側が異例にも積極的に協議に応じるのは、アフガニスタンからの米軍撤退で政治的守勢に追い込まれたバイデン政権も、朝鮮半島情勢の安定的な管理の必要性を認識しているためとみられる。韓米日協議も6月21日にソウルで開かれたのに続き、3カ月ぶりに開催される。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1011351.html韓国語原文入力:2021-09-12 12:08
訳H.J

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