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「日本が謝罪するその日までこの場を守る」…1500回を迎えた水曜デモ

登録:2021-07-15 03:21 修正:2021-07-15 07:24
世界14カ国の市民1565人と共同主管 
距離措置レベル4で1人デモ、ユーチューブで開催
第1500回日本軍性奴隷制問題の解決のための定期水曜デモが14日昼、ソウル鍾路区中学洞の旧在韓日本大使館前で行われている。この日のデモは、社会的距離措置のレベル4への引き上げに伴い、1人デモでの開催となった=イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 「日本はいまだに妄言と嘘ばかり言っています。しかし歳月がどれほど待ってくれるのかは分かりませんが、私は(日本が謝罪する)その時までがんばります」

 14日に1500回目を迎えた「日本軍性奴隷制(慰安婦)問題解決のための定期水曜デモ(水曜デモ)」で、イ・ヨンスさん(93)はオンラインであいさつした。ソウル・首都圏に社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)のレベル4が適用されたことで、毎週水曜日正午に旧在韓日本大使館前で行われている水曜デモも、この日は1人デモとユーチューブの生中継で行われた。水曜デモは、日本の宮澤喜一首相の訪韓をきっかけとして1992年1月8日に初めて行われ、いつしか「同一のテーマで行われる世界最長期間のデモ」となり、世界の慰安婦被害者たちを象徴する集会として位置づけられるようになった。

 1500回目を迎え、正義記憶連帯(正義連)と世界14カ国の1565人の市民が共同主管したこの日の水曜デモでは、世界各国から寄せられた連帯や支持のメッセージ、被害女性たちのあいさつを撮影した映像が上映され、現場での発言も相次いだ。それぞれ違う国でデモを応援しなければならなかったが、人々は一様に「日本政府は慰安婦被害者に公式に謝罪し、法的責任を全うせねばならない」と叫んだ。同日の水曜デモは、1500回続いてきた水曜デモの歴史的意味を振り返り、未来を誓う場となった。

 水曜デモの現場を訪れた修道女のムン・チュンハ・レンナさんは連帯発言で「30年間にわたって1500回まで守ってきた水曜デモは、歴史的真実を記憶し、新たな未来を希望し、正義と平和が胎動する現場だった」とし「被害女性が要求しているように(日本政府が)戦争犯罪であることを認めること、真の謝罪、法的賠償を受け入れ、被害女性たちの名誉が完全に回復されるよう、私たちは最後までこの場を共にする」と述べた。民族問題研究所のキム・ヨンファン対外協力室長も「1000回目の水曜デモでは平和の少女像が立ち、この場は『平和路』として定着した。今では(水曜デモは)歴史と人権と平和と正義を実現する現場となっている」と強調した。京畿道の高校に在学中のキム・ジウォンさんは「あきらめずに頑張って闘ってきたハルモニ(おばあさん)たちに感謝を伝えたい。ハルモニたちの力になりたい。団結すれば強くなると思う。生徒たちがもっと関心を持てるように(日本軍性奴隷制に関する内容が)教科書にも詳細に記述されることを願う」と訴えた。

 この他にも「現場には行けませんが応援します」(韓国女性団体連合)、「このように大変な状況の中で準備してくださった皆さま、ありがとうございます」(Byung Hee Lee)、「連帯の力は岩のように強い!」(jiyun jun)、「新型コロナウイルスで困難な時期に1500回目の水曜デモを準備してくださった関係者の皆さまに感謝します」(Genie Mooni)など、現場に来られなかった人々の応援メッセージがユーチューブの生中継で紹介された。デモの現場では慰安婦被害を否定する一部のユーチューバ―たちが1人デモを行い、現場を点検する警察と摩擦を起こした。

 正義連は1500回を迎え、このかん公開されていなかった、1992年の水曜デモの現場写真や声明などの草創期の記録をまとめた「水曜デモアーカイブ」を再整備し、公開した。正義連のイ・ナヨン理事長は「日本政府が性奴隷制を重大な反人道的、反人権的犯罪として認め、法的責任を全うした時に初めて、被害者たちの名誉が回復され、人権が保障されるだろう」とし、「その日が来るまで、1500回つないできた岩のように強い連帯の力でこの場を守る」と強調した。

ソウル世宗路の旧在韓日本大使館近くで14日正午に行われた第1500回定期水曜デモ。社会的距離措置のレベル引き上げに伴い、1人デモのかたちで行われている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社
チャン・ピルス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1003520.html韓国語原文入力:2021-07-14 16:20
訳D.K

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