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1次接種1300万人突破…高齢層の感染85%減少「ワクチンの効果」

登録:2021-06-16 03:32 修正:2021-06-16 08:12
75歳以上は90%接種、感染者急減 
死者数も6月第2週は11人に減少 
 
国民の4人に1人が「最低1回は接種」 
上半期の目標、15日に繰り上げ達成
今月14日午前、光州市北区のファイザーのコロナワクチン予防接種センターで、医療陣が75歳以上の高齢者にワクチンを接種している/聯合ニュース

 新型コロナウイルスワクチンの1次接種率が90%にのぼる75歳以上の高齢層の感染者数が大幅に減少していることから、予防効果が本格的に表れているとの分析結果が示された。15日午後には1次接種を受けた人の数が累計で1300万人を超え、政府の当初の上半期の目標値を15日早く達成した。このため、「1300万人プラスアルファ」への接種はこのまま順調に進むとみられる。

 中央防疫対策本部(防対本)のイ・サンウォン疫学調査分析団長はこの日の定例ブリーフィングで、「75歳以上の高齢層における予防接種率が高まるにつれ、(コロナ感染の)発生の減少傾向が明確に表れており、予防接種の効果が立証されつつある」と述べた。

 防対本の説明を総合すると、75歳以上の高齢者の人口10万人当たりの感染者数は、6月第2週に当たる先週(6月6~12日)には2.3人にまで減少。第3波のただ中だった昨年12月の第5週(12月27日~1月2日)の10万人当たり15.8人と比べると、およそ半年で感染水準が85%ほど低下したことになる。75歳以上の高齢者に対する予防接種は今年2月26日に始まり、先週までの1次接種率は90%に達する。人口10万人当たりの感染者数は4月第3週(4月18~24日)の7.9人以降、ほぼ減少傾向を保っている。

 イ・サンウォン団長は「致命率の高い高齢層で患者発生が減少するに従って、全体の致命率も減少傾向を維持すると予想している」と述べた。実際に、昨年12月の最終週以降の死者数は、149人(12月第5週)、18人(4月第3週)、11人(6月第2週)と減少している。

 コロナ予防接種対応推進団の発表によると、15日午後2時30分現在の1次接種者は1300万497人。全国民の4人に1人が1次接種を受けたことになる。政府は6月までの1次接種目標値を1300万人としていたが、米国から供与を受けたヤンセンファーマのワクチンの接種を追加で行うことになったことから「1300万人プラスアルファ」に目標を引き上げている。

 いっぽう防対本は、国内で主要な変異ウイルスの感染者がさらに226人確認されたと明らかにした。631人に対してウイルスの遺伝子分析を行った結果分かったもので、226人のうち国内での感染事例は195人。国内で変異ウイルスへの感染が確認された集団感染例は18件追加され、合計152件となっており、いずれもアルファ株への感染であることが分かった。その他にも国内では、デルタ株への感染は8人、ベータ株は2人が確認されている。デルタ株への感染が確認された8人のうち4人は既存の集団感染と疫学的に関連する事例で、残りの4人は散発事例だ。

 イ団長はデルタ株について、「英国での分析の結果によると、1回の接種では予防効果が十分ではなかったものの、2回接種後の予防効果は60~88%と判断されている」とし、「入院のような重症の防止効果は92~96%に達すると報告されている」と述べた。さらに「韓国ではまだデルタ株の占有率は低い方で、他国に比べてデルタ株の拡散速度は遅い方だと考えている」とし「変異株による影響が出るより早くワクチンを接種してこれを抑制することが、最も効果的な方法だと考えている」と述べた。

ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/999490.html韓国語原文入力:2021-06-15 17:16
訳D.K

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