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韓国政府「日本は歴史教育において責任ある姿勢示すべき」

登録:2021-03-31 01:33 修正:2021-03-31 06:41
外交部と教育部が日本の教科書検定結果に抗議声明
相馬弘尚・在韓日本大使館総括公使/聯合ニュース

 韓国政府は30日、独島(日本名・竹島)に対する領有権の主張を強化し、日本軍「慰安婦」問題の内容を縮小した高校の教科書が日本の文部科学省の検定を通過したことを強く糾弾すると共に、即時是正を求めた。

 外交部は同日発表した報道官声明で「韓国政府は日本政府が30日、自国中心の歴史観に基づき、過去の事実をありのまま記述しなかった教科書を検定で通過させたことに対して強く抗議すると共に、即時是正を求める」と明らかにした。政府はまず、独島問題と関連して「特に、歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国固有の領土である独島についての荒唐無稽な主張が含まれた教科書を日本政府が再び検定で通過させたことについて慨嘆を禁じ得なく、これを強く糾弾する」と強調した。

 さらに韓日間の主な歴史懸案である慰安婦問題については「戦時女性の人権蹂躙であり、普遍的人権侵害である日本軍慰安婦被害者問題の本質を日本政府が正確に認識し、自ら表明した責任の痛感と謝罪・反省の精神に基づいて、関連した歴史教育に取り組んでいくことを要求」した。今年の検定を通過した日本の歴史教科書は、以前より慰安婦の強制性などについて曖昧に記述している。政府は「韓日両国の建設的で未来志向的な関係構築のためには、未来を背負っていく世代の正しい歴史認識が基礎にならなければならないだけに、日本政府が歴史を直視する中で青少年教育においてより責任ある姿勢を示すことを期待する」と付け加えた。イ・サンニョル外交部アジア太平洋局長は同日午後5時半、相馬弘尚・在韓日本大使館総括公使を庁舎に呼んで抗議した。

 教育部も今回の検定結果を糾弾した。教育部は抗議声明で「過去の歴史に対する真の謝罪と反省は日本と日本国民のプライドを傷つけることではなく、国際社会の堂々たる一員に戻れる勇気ある行動であることを認識しなければならない」としたうえで、「大韓民国政府は、日本政府の領土主権の侵害と歴史歪曲を正すため、持続的に独島教育を強化すると共に、関係機関や民間・社会団体などと協力、積極的に対応していく」と明らかにした。

キム・ジウン、イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/988851.html韓国語原文入力:2021-03-30 20:07
訳H.J

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