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ソウル市長選挙で野党60%、与党21%…20代支持率で3倍の差生まれたわけは

登録:2021-03-26 08:13 修正:2021-03-26 11:04
ソウル市長補欠選挙の公式選挙運動初日の今月25日、オ・セフン国民の力候補がソウル市中区の南大門市場で、ある市民にサインをした後、記念撮影を行っている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 「20代はオ・セフン、40代はパク・ヨンソン」

 野党候補一本化後に初めて実施されたソウル市長候補に関する世論調査で、年代別の支持候補が明らかに分かれた。リアルメーターは、野党候補一本化が実現した翌日の24日、ソウルの有権者806人に「どの候補に投票するか」を尋ねた結果(信頼水準95%、標本誤差±3.5ポイント)、回答者の55.0%がオ候補、36.5%がパク候補を選んだと25日に発表した。

 注目すべきなのは年代別の支持率だ。18~29歳の年齢ではオ候補が60.1%を記録したのに対し、パク候補は21.1%にとどまった。30代でもオ候補が54.8%、パク候補が37.8%を記録し、50代でも誤差範囲内でオ候補(47.1%)がパク候補(45.2%)をリードした。保守色の強いとされる60歳以上の年齢層では、オ候補が70.5%、パク候補が26.7%を記録した。年齢別の支持率では唯一、40代でパク候補(57.9%)がオ候補(34.7%)を上回った。40代は与党、共に民主党の「岩盤支持層」と呼ばれる。

 20代の保守政党候補支持は、第3地帯との一本化の効果と見られる。候補一本化直前の22~23日、リアルメーター(YTN)、交通放送(TBS)の世論調査では、20代でオ候補が38.6%、30代では37.7%だったが、一本化後の約2倍に上昇した。さらに、伝統的な強硬保守陣営から一歩後退し、中道層を呼び込もうとしたオ候補の選挙戦略が功を奏したものと分析される。

 リアルメーターのペ・チョルホ首席専門委員はハンギョレに「不動産問題とつながった公正の問題について、20代に怒りを覚えている点が影響を与えた」とし、「政党アイデンティティに対する支持よりは、韓国土地住宅公社(LH)投機疑惑など最近のイシューが選挙構図を作っている」と指摘した。

 リアルメーターが共に調査した年代別の政党支持率を見ると、20代の国民の力の支持率(33.7%)はオ候補の支持率(60.1%)と2倍近く差があった。20代の民主党支持率(20.5%)は、パク候補の支持率(21.1%)とほぼ同じだった。これについてぺ委員は「候補支持率と政党支持率の乖離は今回の選挙で民主党に対する審判を下そうという呼びかけが受け入れられていることを示す」とし、「オ候補に対する好感度というよりは民主党に対する警告、ムチの側面が強い」と分析した。

 詳しい調査概要と結果はリアルメーターのホームページまたは中央選挙世論調査審議委員会ホームページを参照。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/988242.html?_fr=st1韓国語原文入力:2021-03-26 02:48
訳H.J

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