大統領府国家安全保障会議(NSC)は、クーデターを糾弾する非武装市民に対する軍警の銃撃鎮圧で死亡者が発生したミャンマーの民主的かつ平和的な回復に向け、国際社会とともに実質的措置を段階的に行っていくと発表した。
NSCは11日、ソ・フン国家安保室長主宰で常任委員会を開き、「ミャンマー軍警の暴力的鎮圧を強く糾弾し、ミャンマーの憲政秩序が民主的かつ平和的に速やかに回復するよう、国際社会と共に韓国にできる実質的措置を段階的に取っていくことにした」と明らかにした。NSCはミャンマー在住の韓国国民の安全と韓国企業の保護にも特に留意すると述べた。
NSCは4日に開かれた常任委員会でも、ミャンマーの憲政秩序の回復に向け、国際社会と協力すると明らかにしたが、今回は「実質的措置」という言葉で、国際社会との共同協力をさらに強化する方針を示した。ミャンマー軍警が民主化を要求する市民を強硬鎮圧する状況が続いていることを踏まえたものだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、SNSを通じて「ミャンマーの国民に対する暴力は直ちに中止されなければならない。ミャンマー軍と警察の暴力的な鎮圧を糾弾し、アウンサンスーチー国家顧問をはじめ、拘禁された人々の即時釈放を強く求める」という立場を明らかにした。
一方、NSCは来週に予定された米国の国務・国防長官の訪韓と関連し、「包括的な北朝鮮戦略の早期樹立など、朝鮮半島の平和と安定に向けた韓米間協力を具体化していくことにした」と明らかにした。