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ソウル 人口密度 ニューヨークの8倍・東京の3倍

原文入力:2009-12-14午後07:24:56
OECD中 最悪…“過密解消 必要”

キム・キュウォン記者,キム・ギョンウク記者

ソウルの人口密度が経済協力開発機構(OECD)に加入した先進国大都市の中で最も高く、均衡発展政策を通じた地方への人口分散が至急なことが分かった。ソウルの人口密度はOECD国家大都市の2倍から10倍に達する超高密度であり、ソウルと似た人口密度を持つ都市は大部分が韓国よりはるかに所得の低い開発途上国の都市だった。

14日<ハンギョレ>が国土研究院のインターネットサイト‘世界都市情報’の統計を分析してみると、仁川など周辺地域を含むソウル(圏域)の人口密度は1平方km当たり1万6700人であり、OECD会員国30ヶ国の第1都市の中で1位に上がった。ソウル市のみで計算すれば1万7219人で人口密度はさらに高まる。これは2位に上がったメキシコの首都メキシコシティ(8400人)の2倍であり、人口密度が最も低いルクセンブルグの10倍を越える水準だ。

ソウルの人口密度はOECD国家の第1都市中で米国,ニューヨーク(2050人)とオーストラリア,シドニー(2100人)の8倍、イタリア,ローマ(2950人)の5倍、フランス,パリ(3550人)とドイツ,ベルリン(3750人)の4倍、日本,東京・横浜(4750人)と英国,ロンドン(5100人)の3倍に達する。

また人口が500万人以上の巨大都市43ヶ所中でも、ソウルの人口密度は7位であった。ソウルより人口密度が高い都市はバングラデシュ,ダッカ(13万2550人),インドのムンバイ(2万9650人)とコルカタ(2万3900人),パキスタン,カラチ(1万8900人),ナイジェリア,ラゴス(1万8150人),中国深せん(1万7150人)等、開発途上国の都市だった。ソウルに次ぐのは台湾の台北(1万5200人),インド,チェンライ(1万4350人),コロンビアのボゴタ(1万3500人)が列んだ。500万人以上の都市43ヶ所中でOECD国家の都市は12ヶ所だったが、20位内に入ったOECD国家の都市はソウルただ一ヶ所だった。30位圏内にもソウル(7位)とメキシコシティ(24位),トルコ,イスタンブール(27位),日本の大阪・神戸・京都(30位)等、4ヶ所だけが含まれていた。残りは全て30位圏外だった。

国土研究院の世界都市情報インターネットサイトにはコンサルティング会社の‘モソ’で選定した‘2009年生活の質が高い50都市’順位が掲示されているが、1位はオーストリア,ウィーン,2・3位はスイスのチューリッヒとジュネーブ,4位はカナダ,バンクーバーとニュージーランド,オークランドが占めた。50ヶ所全てがOECD国家の都市だったが、ソウルなど韓国の都市は一ヶ所も含まれていなかった。

世宗市民官合同委員会のカン・ヨンシク委員(ハンバッ大名誉総長)は「ソウルはOECDの国々と比較した時、人口密度が殺人的に高く競争力を失っている」として「均衡発展を通じた地方への人口分散は地方だけでなくソウルの生きる道だ」と話した。OECDは2006年に出した‘都市競争力報告書’で「ソウルが競争力を持つためには人口の過密を解消しなければならない」と指摘した。

キム・キュウォン,キム・ギョンウク記者che@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/393269.html 訳J.S