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北朝鮮も新型コロナ検査…「検査対象1万462人全員が陰性」

登録:2020-11-04 06:00 修正:2020-11-04 08:51
北朝鮮保健当局、世界保健機関に報告
マスクをつけた北朝鮮の女性が先月28日、元山で北朝鮮国旗を持って行事を行っている=元山/AP・聯合ニュース

 北朝鮮が1万462人を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査を実施した結果、全員「陰性」と判明したと、世界保健機関(WHO)に報告した。

 「ラジオ・フリー・アジア」(RFA)は3日、世界保健機関がまとめた「南・東アジア地域におけるCOVID-19の週間状況報告書」(10月30日発表)を引用し、先月29日現在、北朝鮮当局が報告したCOVID-19感染者がまだ一件もないと報じた。ただし、報告書を見る限り、北朝鮮の保健当局は今年9月中旬に3374人、先月8日には7266人、先月15日には8770人、先月29日には1万462人と、検査を拡大していることが確認できる。

 同放送は在米韓国人医療協会(KAMA)のパク・ギボム教授(ハーバード大学)の発言を引用し、北朝鮮の検査数が増加しているのは「多くの国際機関が診断に必要な機械を送っており、この機械が北朝鮮に到着したためかもしれない。診断キットも追加で北朝鮮に搬入されたものとみられる」と分析した。

 北朝鮮は今年初め、中国でCOVID-19が発生したことを受け、速やかに中朝国境を閉鎖するなど、COVID-19の防疫に力を入れてきた。また、先月30日の「朝鮮中央通信」では、西海漁業指導員の銃撃事件について、「悪性ウイルス(COVID-19)で危険な時期に、鋭敏な水域で住民を管理・統制できなかったため起きた事件」だとして、責任を韓国側に転嫁するなど、防疫態勢の維持に非常に敏感な様子を見せている。

キル・ユンヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/968332.html韓国語原文入力:2020-11-03 15:06
訳H.J

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