野党など一部から提起されている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査件数の操作疑惑を、政府は「根拠のない主張であり、基本的に不可能なこと」だと一蹴した。
16日、中央災害安全対策本部(中対本)のキム・ガンリプ総括報道官は定例ブリーフィングで、「最近、政府が診断検査の件数を任意に調整したり結果を操作しているという根拠のない主張が繰り返されており、もう一度、明確に説明させていただく」とし、「検体が採取される全国の選別診療所621カ所のうち、保健所260カ所を除く残りの大部分は民間の医療機関であり、政府が検査件数を任意に増やしたり減らしたりすることはできない」と述べた。続いて、「診断検査もほとんどが約150カ所の民間機関で行われており、すべての過程が遺伝子増幅(PCR)機器にリアルタイムで記録されており、結果操作は基本的に不可能な状況」だとしながら「検査量や結果を人為的に調整するには、このすべての選別診療所と検査機関の人員が操作に協力してこそ可能なことだが、それは現実的には決してありえないこと」だと付け加えた。
政府の積極的な説明は、最近、保守派のユーチューバーに続き野党まで検査数関連の疑惑を提起したためだとみられる。14日、国民の力(旧・未来統合党)のユン・ヒソク議員は「感染者数は検査数により変わるのに、分母(検査数)に対する言及なしに感染者数だけを発表している」とし、「必要な時に検査を増やし恐怖を助長しているという疑いを持つ」という内容をフェイスブックに投稿した。しかし、疾病管理庁が中心となる中央防疫対策本部(防対本)は毎日COVID-19の検査件数を公開している。防対本のクォン・ジュヌク副本部長も前日の定例会見で「必要な時に検査を増やすという概念自体、疾病管理庁の頭の中に全くない。(このような問題提起は)私としてはやや衝撃」だと応じた。