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韓国防疫当局「新規感染者100人以下への縮小が急務」

登録:2020-09-03 02:42 修正:2020-09-03 07:23
防対本、防疫への参加を重ねて要請 
感染者、4日連続で200人台に 
ソウル峨山病院の入院患者が確定判定
防対本のチョン・ウンギョン本部長(疾病管理本部長、左)が2日午前、政府世宗庁舎においてチョン・セギュン首相の主宰で開かれた新型コロナウイルス感染症対応中央災害安全対策本部会議で、防対本のパク・ヘギョン総括チーム長の話を聞いている/聯合ニュース

 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の爆発的な増加傾向は抑制されている。防疫網や医療システムが耐えられるよう、100人台以下の流行規模に抑え込むことが急務だ」

 中央防疫対策本部(防対本)のチョン・ウンギョン本部長は2日の定例ブリーフィングで「今週は第2波の拡散の勢いを安定させるか、それとも更なる拡散を許すかを分ける岐路にある一週間」とし「国民の皆さんの防疫への参加を心より要請する」と述べた。この日のCOVID-19の新規感染者は267人で、4日連続の200人台。チョン本部長は「感染経路が不明な事例もあり、1~2週間前に感染した流行が続いているため、急激に(新規感染者数が)減少するとは思わない」とし「増減を繰り返しながら減少傾向に向かうことを期待する」と述べた。

 防疫当局は、8月に大規模な流行が広がった理由として、5月以降の感染者の中の無症状・軽症患者による地域感染▽長期化した梅雨により室内活動とエアコンの使用量が増え、換気が難しくなったこと▽夏休みによって集まりや旅行の増加▽ソウル城北区(ソンブクク)のサラン第一教会、8・15都心集会を通じた増幅、を挙げた。社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)は強化したものの、人と人との接触による小規模な集団感染が続いている。2日正午現在、ソウル江南区(カンナムグ)の水西(スソ)1団地マンション関連の累計感染者は、計6人となった。同団地の初期の感染者はマンションの警備員と住民で、彼らはそれぞれ違う棟で働くか居住している。先月、九老区(クログ)のあるマンションで、同じエレベーターを利用していた住民の間で広がった集団感染とは違いを見せた。また、ソウル峨山病院に入院していた患者もこの日、確定判定を受けた。この患者は、先月28日の入院時に行った検査では「陰性」と判定されたものの、抗がん治療中に発熱の症状が現れたため、この日午後に再度検査を受け、陽性と判定された。病院側は、この患者が入院していたがん病棟の患者の一部と保護者、医療陣などに対する診断検査を行っている。

パク・タヘ、ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/960472.html韓国語原文入力:2020-09-02 18:24
訳D.K

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