今年下半期から、自動車専用道路などを除いたソウル市内の主要道路の制限速度が時速50キロに調整される。
ソウル市とソウル地方警察庁は27日、今年下半期から「安全速度5030」をソウル市全域に拡大すると発表した。歩行者の安全のため、主要道路の基本制限速度を時速50キロに、裏面道路(中央線がなく歩道と車道の区分がはっきりしない細い路地)の場合は30キロに制限する内容だ。昨年4月、都市一般道路の基本制限速度を時速50キロ以内に制限する道路交通法施行規則が改正され、2021年4月17日に全国で施行される予定だ。
ただし、オリンピック大路や江辺北路、内部循環路など自動車専用道路は現在の制限速度である時速70~80キロが維持される。区役所が管理する自治区道は時速30キロが基本速度だが、スクールゾーンなど歩行者の安全が特に必要な区間は時速20キロに制限することもある。
ソウル市交通運営課の関係者は「変更された制限速度を案内する交通安全標識や路面表示交替工事などを10月中に完了する予定」だとし、「約3カ月程度の啓蒙期間を経て、警察が取り締まりに入るものと予想する」と述べた。ソウル市は2016年から北村地区を皮切りに四大門内、中央バス専用車道区間など一部地域で「安全速度5030」事業を実施してきた。
韓国交通安全公団が2018年8月に実施した試験結果によると、歩行者が重傷を負う確率は時速60キロメートルで92.6%だったが、時速50キロメートルでは72.7%、時速30キロメートルでは15.4%に低下した。