歩いたり自転車に乗った分だけ公共交通費を節約できる「広域節約交通カード」(アルトゥルカード)が、ソウル市民なら誰でも使えるようになった。
ソウル市は16日、これまで5つの自治区(鐘路区(チョンノグ)・中区(チュング)・九老区(クログ)・瑞草区(ソチョグ)・江南区(カンナムグ))でのみ使用できたアルトゥルカードの事業地域をソウル全域に拡大すると発表した。
アルトゥルカードは、公共交通機関を利用する前に歩いたり自転車で移動した距離に比例して最大20%のマイレージを支給し、カード会社が約10%の追加割引を提供する交通カードだ。例えば、会社への出勤時の交通費が1500ウォン(約133円)の場合、自宅から駅まで800メートル歩いて移動すれば、250ウォンが積み立てられ、カード特典の150ウォンを加えて計400ウォンの割引を受けられる。昨年のモデル事業で、交通費削減額は1人月平均1万2246ウォン(約1000円)と集計された。
アルトゥルカードのホームページでカードを申請し、発行を受けた後、スマートフォンにアプリをインストールすればマイレージを貯めることができる。1カ月に公共交通機関の利用が15回未満の場合はマイレージの積み立て対象から除外され、最大44回まで積み立てることができる。首都圏全域でカードの使用が可能であり、粒子状物質(PM2.5など)の非常低減措置発令時には2倍のマイレージが貯まる。