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大学生「チビチビ延長せず1学期全体をオンライン講義で」

登録:2020-04-15 01:34 修正:2020-04-15 07:47
新型コロナで一部大学の不透明なオンライン講義計画に 
就活生と地方から上京の学生たち「不安」 
一部の大学は学生世論を考慮 
1学期中すべてオンライン講義体制に
新型コロナ拡散防止のため各大学がオンライン講義を行っている中、7日午後にソウル西大門区の延世大学の正門で、延世教育権ネットワークの関係者らがオンライン講義の改善と授業料の返還を求める記者会見を行っている//ハンギョレ新聞社

 ソウル市立大学数学科4年生のイ・ジョンスさん(27)は、このところ毎日が不安だ。光州(クァンジュ)出身のイさんは大学前で一人暮らしをしているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で開講できるかどうかが不透明になり、いっそのこと5級公務員試験の準備のために新林洞(シルリムドン)の考試院(公務員試験などの勉強をする人などが利用する簡易宿所)に入るべきか悩んだ。しかし先月16日に大学側がようやく開講を知らせ、「3月27日までオンライン講義を行う」と発表した。それで新林洞行きをやめ、契約満了を控えていた自炊部屋を再契約してからオフラインでの授業を待ったが、大学側は再び「5月8日までオンライン講義を延長する」と発表した。そして「推移によって調整可能」という但し書きまで付けてあった。「もし、この1学期の間はずっとオンライン講義を実施すると前もって公示してくれていたら、新林洞に引っ越して試験準備と学業を並行できたのに、ずっと不透明ですね」

 ソウル市立大学のようにオンライン講義を少しずつ延長する大学の学生の間では、これ以上予測不可能な状況を作らず、むしろ1学期はすべてオンライン講義で行おうという声が高まっている。

 14日にハンギョレが確認した結果、ソウル大、成均館大、世宗大、慶煕大、韓国外国語大、漢陽大などは、COVID-19を理由として期限を決めずにオンライン講義を行っている。明知大は5月2日、延世大は5月12日までと期限を区切り、事態の推移を見守りつつオンライン講義期間の追加延長を検討する方針だ。学生たちは不満を吐露している。漢陽大のある学生は総学生会の掲示板に「個人の事情があるのに、大学側の『無期限延長』という回答のせいで日程を組むのに支障が出ている。確実な日程が必要」と書き込んだ。大学生オンラインコミュニティー「エブリタイム」の韓国外国語大学の掲示板にも「大学側は引き続き状況を見て判断すると言って、1週間ずつ(オンライン講義を)延長しているが、これは正直言って学生と教授の両方を欺く行為」と指摘した。光州出身でソウル市立大行政学科3年生のアン・ヒョンジョンさん(22)も「1学期全部をオンライン講義で行うと最初から公示してくれていたら、わざわざ寮費や生活費を払ってまでソウルにいなかっただろう」と話した。

 このような状況を受け、学生たちの要求を受け入れて1学期すべてをオンライン講義で代替することにした大学もある。西江大学、梨花女子大学、崇実大学などがそれだ。西江大総学生会非常対策委員会は、今月1~3日に学部生全員を対象にオンラインでアンケート調査を行った。その結果、回答者3527人のうち58%(2054人)が「1学期の全面非対面講義」に賛成した。総学非対委は大学側にこの結果を提出し、大学はこれを基に1学期をすべてオンライン講義で行うことを決定した。崇実大学も総学生会の要求を、梨花女子大学は学生の請願を受け入れたもの。

チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/936984.html韓国語原文入力:2020-04-14 15:01
訳D.K

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