本文に移動

中国以外の「新型コロナ流行国」訪問でも今日から検査可能

登録:2020-02-07 08:41 修正:2020-02-07 14:48
[検査・管理対象を拡大改編] 
7日から…第3国で感染した患者が相次いだことを受け 
14日以内に症状現れた際は医師の判断で検査を実施 
当局「東南アジア旅行後、活動の自制」呼びかける 
 
感染疑われる患者の基準、湖北省から中国全域に 
自宅隔離が必要な接触者の基準も変える 
「症状発現の前日に会った人」まで
今月6日、国家指定入院治療病床のソウル中浪区ソウル医療院の新型コロナウイルス選別診療所で、ある医療陣が診療室の消毒を終えた後、移動している//ハンギョレ新聞社

 今後、中国以外の新型コロナウイルス感染症が広がった第3国から入国した場合でも、14日以内の発熱や呼吸器症状、原因不明の肺炎の症状が現われれば、感染の有無を調べる検査を受けることができる。接触者の基準も、感染者が発症前日に会った人まで含まれる。最近、日本やタイ、シンガポールなど第3国から入国した感染者が相次いで発生し、症状がほとんどない時も伝染力を持つ事例が登場したことを受け、保健当局が新型コロナウイルスの検査対象を大幅に拡大した。感染の有無を迅速に把握し、地域社会への拡散可能性を減らすためだ。

 中央防疫対策本部は、7日午前9時からこのような基準を反映した「新型コロナウイルス感染症対応手順」を新たに適用すると、6日に発表した。これまでの事例定義では、最近14日以内に中国湖北省を訪問し、発熱や呼吸器症状が現れたり、患者と濃厚接触して発熱や呼吸器症状が現れた人を擬似患者(感染の疑いのある患者)に分類してきた。しかし、改正された事例定義(第5版)では地域の範囲を湖北省に限定せず、中国全域に拡大した。浙江省や広東省など中国の他の地域でも感染者が急速に増えているためだ。

「新型コロナ」の2・3次感染の現況//ハンギョレ新聞社

 また、自宅隔離が必要な接触者は、これまで患者の発症時点を基準に分類してきたが、これを1日繰り上げて発症前日を基準に判断することにした。症状が軽微かほとんどない患者から感染したケースを念頭に置いたものだ。中央防疫対策本部は同日、「症状のない時期にも感染力があるという意味ではなく、(患者)本人が主観的に述べる症状が臨床的な症状を反映していない可能性を考慮した判断」だと説明した。

 「新型コロナウイルス感染症が広がっている国を旅行した後、14日以内に症状が現われた者」も新たに擬似患者基準に含まれた。タイを旅行した16人目の患者は、中国に行っていないという理由で保健所で検査を受けなかったが、このような事例が繰り返されるのを防ぐためだ。6日基準で、中国を除いて感染者が多く発生した国は日本(31人)やシンガポール(26人)、タイ(25人)、香港(21人)などだ。チョン・ウンギョン本部長は「今のところ、シンガポールとタイで地域社会への拡散があるとみなし、そこから来た方たちの危険性がこれまでより高いと見るべきだ」とし、「東南アジアの旅行を終えて帰国した後、2週間は必要のない外部活動を自制してほしい」と呼びかけた。

 ただし、中央防疫対策本部が「地域社会での流行国家」に特定の国を明示せず、医師の所見によって判断できるように定めたため、医療現場では検査対象を決める際に混乱が生じる可能性もある。中中央防疫対策本部は「毎日変わる各国の状況変化を反映するため、一般的な原則を提示したもの」だと説明した。イ・ジェガプ翰林大医学部教授(感染内科)は、「(該当国名だけで疑似患者を分類するなど)さらに危険なケースも考えられるため、国別の発病状況を円滑に共有する方法が必要だ」と指摘した。

 今回の改正以後、保健当局は検査と管理対象者が大きく増えるものとみている。これに備えて、検診の優先順位の判断や患者管理案など、細部の対策作りも必要だ。ホ・モク釜山市南区保健所長は「釜山(プサン)は保健所ごとに医師が多くても3人だけであるため、一日に(検査の依頼が)20件でも厳しい状況」だと話した。チェ・ウォンソク高麗大安山病院教授(感染内科)も「人材と資源が限られているため、選別診療所への負担が懸念される」と述べた。チョン本部長は「優先順位に従って検査を受けさせる」と述べた。

パク・ダヘ、パク・ヒョンジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/927319.html韓国語原文入力:2020-02-07 02:41
訳H.J

関連記事