キム・ヨンチョル統一部長官が就任後初めて米国を訪問し、米政府と議会の要人に会って、朝鮮半島の平和定着や朝鮮半島の非核化、南北関係の主要懸案について協議する。キム・ヨンチョル長官の訪米は、北朝鮮が一方的に設定した「年末期限」が迫り、朝鮮半島情勢の緊張が高まるうえ、 チリで開かれる予定だったアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の取り消しで、韓米首脳の面会が取りやめとなった微妙な状況で行われる。危機に瀕している金剛山(クムガンサン)観光事業の行方に関する協議が最も熱い争点になる可能性がある。
統一部は12日、キム長官が「17~22日、朝鮮半島国際平和フォーラムの基調演説などのため、ワシントンやロサンゼルスを訪問する」と発表した。統一部はまた、キム長官が訪米期間中、「米連邦政府と議会の要人に会い、朝鮮半島の非核化や平和定着案および南北関係の主要懸案について話し合う予定だ」と明らかにした。キム長官は、朝米実務交渉の米国側代表を務めるスティーブン・ビーガン国務副長官と面会する予定で、日程調整が円満に行われれば、マイク・ポンペオ国務長官に会う可能性もあるという。
キム長官は21日、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学(USC)で「朝鮮半島の平和・経済」をテーマにした特別講演を通して、文在寅(ムン・ジェイン)政府の朝鮮半島平和ビジョンを明らかにする。
統一部は、キム長官の今回の訪米が「朝鮮半島の非核化と恒久的な平和定着、南北関係と朝米関係の好循環構図の定着に向けた韓米間の意見交換の機会になるものと期待している」と述べた。
ワシントンの米平和研究所(USIP)で行われる「2019朝鮮半島国際平和フォーラム」の行事は20日、統一部が主催し、米平和研究所と世宗研究所が共同で主管する。