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『反日種族主義』イ・ウヨン「『慰安婦』は生き神なのか」リュ・ソクチュン擁護

登録:2019-09-26 09:06 修正:2020-05-22 06:59
イ・ウヨン研究委員「リュ教授の発言は問題ない」フェイスブックに投稿文 
「日本軍『慰安婦』は売春女性、性労働者と見なすのが正しいと考える」
イ・ウヨン落星垈経済研究所研究委員(左)とリュ・ソクチュン延世大学教授(社会学)。リュ教授は19日「発展社会学」の講義で「慰安婦は売春」と発言し、波紋を起こした//ハンギョレ新聞社

 日本軍「慰安婦」の被害と日帝強制占領期(日本の植民地時代)の強制動員の強制性を否定する本『反日種族主義』の共著者であるイ・ウヨン落星垈経済研究所研究委員が講義で、「慰安婦は売春」と発言して波紋を起こしたリュ・ソクチュン延世大学教授(社会学)を擁護した。イ研究委員はその過程で「『慰安婦』は生き神なのか」、「『慰安婦』が死んでいったという根拠は何か」などの暴言を吐きもした。

 イ研究委員は23日、自身のフェイスブックに投稿文を書き、「リュ教授の日本軍『慰安婦』に対する言及は、現在の状況を念頭に置いて展開されたあり得る推論」であり、リュ教授の発言には問題がないと主張した。イ研究委員は「(イ・ヨンフン・ソウル大学元教授が)日本軍の軍慰安婦制度を公娼制度の一環と見なしたことは、日本軍『慰安婦』を売春業従事者と規定するもの」として、「日本軍『慰安婦』は、売春女性、性労働者と見なすのが正しいと思う」と主張した。リュ教授の「売春婦」の言及は、単に別の単語を使ったに過ぎないということである。

 イ研究委員は、リュ教授が発言の根拠にしたイ・ヨンフン・ソウル大学元教授について、「客観的根拠と適切な論理を提示した研究者」と主張したりした。『反日種族主義』の代表著者であり、植民地近代化論を主張するニューライトの代表的人物であるイ元教授は、「慰安婦の性奴隷化はなかった」、「日帝はコメを収奪したのではなく、コメを輸出した」と主張してきた。イ元教授は先月4日、自身を取材しに来た文化放送(MBC)の記者に暴行を加え、論議を起こした。

 イ研究委員は、「慰安婦」被害者支援団体である正義記憶連帯は「卑怯である」とも言った。イ研究委員は、「挺対協(正義記憶連帯)とそれを支持する研究者たちは、『売春婦』言及をしたリュ・ソクチュン教授に、「いいところで会った」という形で間髪入れずに駆け寄って解雇を要求し、すでに去年からこのような主張を公開の場で繰り広げているイ・ヨンフン教授には何も言えず、公開討論要求も徹底的に無視している」と主張した。リュ教授に激怒するなら、自分たちの討論要求に先に応じなければならないという論理だ。

 このような主張が知られると、すぐにネットユーザーたちは、イ研究委員のフェイスブックに批判的なコメントを相次いで書き込んだ。するとイ研究委員は24日、再び投稿文を書き、「『慰安婦』は生き神なのか」、「『慰安婦』の年齢は(10代ではなく)大部分が20代、一部は30代だった」、「『慰安婦』が一日に相手にする軍人の数は(100人ではなく)6人前後だった」、「生命の脅威?死んでいったと?根拠は何か」のような暴言を吐いた。これはこれまで「慰安婦」被害者たちが苦痛をこらえて証言した歴史的事実に真っ向から反する一方的主張である。2017年7月に亡くなったキム・グンジャさんの場合、10代で親と死別し、17歳の時、お使いに行く途中に中国吉林省琿春の慰安所に連れて行かれた。数度の脱出の試みはいつも失敗に終わり、抵抗した際に殴られた左耳の鼓膜が破れ、生涯左の耳が聞こえなかった。キムさんは2007年2月、米下院で開かれた日本軍「慰安婦」聴聞会にて、自身が「慰安所で一日平均20人、多い時は40人もの日本軍を相手にする地獄のような生活をした」と証言したことがある。

 一方、イ研究委員は、日本の極右団体の支援を受けて7月2日にスイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会の定例会議に参加した後、朝鮮人は自発的に労務者になったと強制動員を否定する発言をして、論議を呼びもした。

イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/910823.html韓国語原文入力:2019-09-25 16:27
訳M.S

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