
来月24日に退任するムン・ムイル検事総長が、法務部の検察過去事委員会の調査結果を受け入れ、事件の被害者などに対する謝罪とともに再発防止策づくりを約束した。再び“見逃し”議論を呼んだキム・ハグィ前法務部次官の事件の再捜査の結果については、「過去にも明らかにすることができた事案だ。今になって時効が過ぎたと言うしかないのが恥ずかしい」と述べた。
文総長は25日午前、ソウル瑞草区の最高検察庁の検察歴史館の前で記者会見を開き、「検察過去事委の調査結果を重く受け止める。国民の基本権保護と公正な検察権行使という本来の役目を果たせなかったことを反省する。今からでも大きな苦痛を受けた被害者や家族に頭を下げ、心から謝罪する」と明らかにした。さらに、「過去の国家権力による人権蹂躙事件の縮小・隠ぺい、過酷行為による虚偽の自白、操作された証拠提出、政治的中立性論議などに重い責任を感じる」とし、「政治的中立性と捜査の公正性が損なわれないよう、制度や手続きを改善していく」と約束した。
続く一問一答で、ムン総長は検察過去事委の勧告から始まったキム・ハグィ前次官事件の再捜査の結果について「疑惑が残りうる」としながらも、「われわれができる範囲で人的・物的な調査を全て行ったが、犯罪を構成することはできなかった」と話した。ただ、ムン総長は「キム・ハグィ事件そのものも恥ずかしいが、過去に検察の2回の捜査でなぜこれを明らかにできなかったのかがもっと恥ずかしい」とし、過去の検察捜査に問題があることを認めた。彼は「(当時の捜査チームが)検事として責任を果たさなかったということだ。『ではなぜ問責しないのか』という話が出ているが、法律上問責時効が過ぎた。明らかにできることを明らかにせず、ここにきて時効が過ぎたと言うしかないのが恥ずかしい」とした。
ムン総長は2009年の龍山(ヨンサン)惨事事件捜査に関して「初期から捜査記録を公開しなければならなかった事件だったが、法の制限でそれができなかった。記録を全部公開すればここまで疑惑が膨らまなかったのではという気がする」と話した。当時、検察は裁判の過程で立ち退き住民側の弁護人が申請した捜査記録の閲覧・謄写などを拒否した。これに対して検察過去事委は、「消極的捜査」という意見とともに、捜査記録公開拒否などに対する検察の謝罪を勧告した。ムン総長は、この事件で収監された立ち退き住民のKさんが最近自死をしたことについて「非常に胸が痛い」と言いながらも、「検察が謝罪するかどうかはまだ結論を下せていない」と述べた。
一方、最高検察庁は検察歴史館で「検察の過去を振り返る」というコーナーを作り、検察過去事委が調査した17の事件の調査結果とムン総長のこの日の発表内容を展示した。ムン総長は17日、民主化運動の過程で死亡した犠牲者たちの遺族の共同体の会である「ハンウルサム」の事務所を訪問し、謝罪した。