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「全羅道のお母ちゃんたちの暮らしと風景」 神保町のブックカフェで展示

登録:2019-05-31 08:30 修正:2019-05-31 10:47
ブックカフェ「チェッコリ」の金承福代表が招待し、 
6月4~15日、雑誌「全羅道ドットコム」展示 
5日、記者と日本の読者たちの対話の場を開催
東京の韓国文化専門書店「チェッコリ」の金承福代表(左)と全羅道の地元雑誌「全羅道ドットコム」のファン・プンニョン編集長//ハンギョレ新聞社

 「全羅道各地の風景と暮らしの様子を込めた写真や物語が、韓国人の暮らしと文化のアイデンティティを一番正直に見せてくれる記録だと思います」。東京にある本屋「チェッコリ」の金承福(キム・スンボク)代表が、全羅道の純地元雑誌「全羅道ドットコム」の招請展示会を開く理由だ。韓国専門のブックカフェ「チェッコリ」は6月4日から15日、「全羅道精神、光州精神を聞く」をテーマに展示会を開く。このイベントには、全羅道の人たちの暮らしを描いた写真40点余り、月刊「全羅道ドットコム」100~205号などが展示される。これまで「全羅道ドットコム」が記録してきた自然、人、風物、方言などを通じて光州・全羅道精神を振り返る場だ。6月5日の展示オープニングイベントでは「全羅道ドットコム」の記者たちと日本の読者たちの対話の場も開く。

 今回の展示会は、5・18(光州民主化運動)企画展の意味もある。「全羅道ドットコム」展示会を知らせるポスターも国立5・18民主墓地を表紙にした「全羅道ドットコム」5月号だ。「全羅道ドットコム」のファン・プンニョン編集長(55)は「全羅道の基層の文化を見せる労働の場面、村の風景、人びとの顔などが込められた写真と文を紹介する。国立5・18民主墓地の墓碑銘を特集で取り上げた今年5月号の雑誌が展示されており、意味がある」と話した。

 「全羅道ドットコム」東京展示会を開くチェッコリは、160カ所余りの古本屋やブック・カフェのある東京の由緒ある書店通りの神保町にある本屋だ。2015年にチェッコリを開いた金承福代表は、日本に韓国文化を広く知らせてきた出版社クオンの代表でもある。金代表は『菜食主義者』など韓国文学シリーズを出版し、パク・ギョンリの大河小説『土地』の日本語版の出版作業を行っている。チェッコリが韓国の地域文化を紹介するのは初めて。

 金代表は2017年秋、日本人読者30人余りとともに、小説『漢江』の舞台である全羅道に文学紀行に来て「全羅道ドットコム」を訪問した。韓国文学紀行団として来た日本人たちは、「全羅道ドットコム」の雑誌や全羅道ドットコムで出した本を購入したりもした。昨年、水原で開かれた韓国地域図書展に金代表が運営するクオンも参加した。

 ファン編集長は「田んぼ、畑、干潟で実直に汗を流して働く全羅道の人びとの熾烈な暮らしと精神、彼らの記録が持つ価値を日本の読者たちと共有するきっかけになるだろう」と話した。

チョン・デハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/896041.html韓国語原文入力:2019-05-30 22:00
訳M.C