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延坪島灯台、17日から再点灯…閉鎖から45年ぶり

登録:2019-05-12 21:18 修正:2019-05-13 07:40
西海五島の操業時間1時間延長など考慮 
北の方向には目隠し幕設置…“半分”のみ点灯
仁川市甕津郡の延坪島灯台が、南北関係の改善により45年ぶりに再び火を灯す予定だ。延坪島西南端の丘にある灯台=延坪島/カン・ジェフン先任記者//ハンギョレ新聞社

 1974年、北朝鮮スパイ用船舶の海上浸透を阻止するとして閉鎖した仁川の延坪島(ヨンピョンド)の灯台が17日から再び点灯する。灯が消えてから45年ぶりだ。

 12日の仁川市などの説明を総合すると、海洋水産部は17日午後7時20分に延坪島灯台で、ムン・ソンヒョク海洋水産部長官とパク・ジュンハ仁川市行政副市長らが参加した中で点灯式を開く。海洋水産部は4月1日から西海五島で日の出前30分、日没後30分の計1時間夜間操業が許可されたことに伴い、漁民の安全漁労活動を保護するために延坪島灯台の再点灯を決めた。

 最新型の灯火に交替した延坪島灯台は、20マイル(約32キロメートル)まで光が到達するという。ただし、安保上の理由から北方に向かう灯台の窓には目隠し幕を設置し、北朝鮮の土地からは灯火が見えないよう措置した。これは最近の軍事行動などを考慮した措置とみられる。

 延坪島の西南端、海抜105メートル地点にある延坪島灯台は、1960年3月に設置されたが、灯台の光がスパイの海上浸透を容易にしかねないという指摘により1974年1月に閉鎖された。閉鎖前には“灯台守”がいる有人灯台だった。延坪島灯台の閉鎖後は、タンソム埠頭の防波堤にある小型灯台を活用して漁船の安全航海を誘導してきたので、漁民はこれまで大きな不便を感じることはなかった。

 海洋水産部はしかし、昨年の南北首脳会談以後に北方境界線(NLL)近隣に南北共同漁労区域が推進され、西海五島の夜間操業が施行されるなど周辺操業条件が変化すると、延坪島灯台を再点灯する方案を推進した。仁川港と海州(ヘジュ)・南浦港(ナムポハン)を結ぶ貨物船・コンテナ航路が開設されれば、延坪島灯台が延坪島海域を通過する船舶の安全運航に必要だと見て、施設の補強作業も並行し再点灯を準備した。

 一方、海洋水産部は、ペクリョン島灯台の再点灯も検討したが、施設があまりに古く再使用は困難と判断した。海洋水産部は、現在の灯台を壊して新しい灯台を建設し、2021年頃に再点灯する方案を推進する方針だ。ペクリョン島灯台は、1963年に設置され1974年5月に稼動を止めた。

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/893523.html韓国語原文入力:2019-05-12 11:33
訳J.S

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