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文大統領「板門店宣言1周年」メッセージ「しばし息を整え、ともに道を探す」

登録:2019-04-29 03:08 修正:2019-04-29 08:38
文大統領、板門店宣言1周年迎え映像メッセージ 
軍事境界線、徒歩橋など6カ所で芸術家たちの公演 
フランシスコ教皇も祝賀映像で「平和の新時代を祈る」 
北朝鮮の祖平統、備忘録で「厳しい情勢」…米国の干渉を批判
今月4・27板門店宣言から1年を迎えた今月27日午後、京畿道坡州市臨津閣の民統線で開かれた非武装地帯(DMZ)平和の手つなぎ行事で、参加者が北に向かって並んで人間の鎖を作っている=坡州/パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 「時には遭遇する難関の前で、しばし息を整え、道を探さなければなりません」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4・27板門店宣言から1周年を迎えた27日に伝えたメッセージだ。同日の夕方、統一部・ソウル市・京畿道が板門店(パンムンジョム)の南側で開いた記念行事「平和パフォーマンス」で、映像で上映された。1年前、板門店を熱くした北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との初めての出会い以来、南北関係の変化像を捕らえながらも、第2回朝米首脳会談を契機に朝鮮半島情勢が前進できていない現実を熟考する姿だった。文大統領は「南と北がともに出発した平和の道」だとしたうえで、「板門店宣言が月日を重ねるほど、私たちは後戻りできない平和、ともに豊かに暮らす朝鮮半島に出会うだろう」と述べた。

今月27日、板門店で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で、1年前の南北首脳会談当時、文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が記念植樹をした場所で、日本のフルート奏者の高木綾子氏とピアニスト上原彩子氏が演奏している=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 「遠い道」、「遠いけれど必ず行かねばならない道」というテーマで開かれた同日の行事は、4・27南北首脳会談の主要な行事が行われた板門店の6カ所を舞台に、韓国、米国、中国、日本の芸術家たちが平和を祈願する公演で行われた。最初の曲は、南北首脳が手を取り合って越えた軍事境界線の前で米国のチェリストのリン・ハレルが演奏した「バッハの無伴奏チェロ組曲」だった。1989年、ベルリンの壁の前で演奏された曲だが、「ベルリンの壁が崩れたように、板門店でも分断と境界が崩れ落ちることを願う」意味で選曲された。両首脳が一緒に記念植樹をした場所では、作曲家の尹伊桑(ユン・イサン)の「フルートのためのエチュード」が演奏され、「平和の家」の前では歌手のBoAがピアニストのキム・グァンミンの伴奏に合わせジョン・レノンの「イマジン」を歌った。ローマ教皇フランシスコも映像メッセージを送り「板門店宣言1周年が全ての韓国人にとって平和の新しい時代をもたらすことを祈る」と伝えた。

 同日の行事には、キム・ヨンチョル長官とパク・ウォンスン・ソウル市長、イ・ジェミョン京畿道知事、ロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼国連軍司令官をはじめ、駐韓外交使節団や市民など400人余りが参加した。北側の「サプライズ登場」はなかった。政府は22日、開城の南北共同連絡事務所を通じて北に行事の計画を通知したが、北側は特に反応を示さなかったという。軍関係者はこの日、北朝鮮軍がたまに出てきて写真を撮って帰っただけで、板門店ではほとんど姿を見せなかったと伝えた。

今月27日、京畿道坡州市板門店の平和の家の前で、フランシスコ教皇の映像メッセージが上映されている。フランシスコ教皇は「板門店宣言1周年が全ての韓国人に平和の新しい時代をもたらすことを祈る」と述べた=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 こうした中、北朝鮮の祖国平和統一委員会は同日、板門店宣言1周年を迎えて発表した「備忘録」で、米国の干渉を批判し「厳しい情勢」が造成されていると主張した。北側は「米国は南朝鮮に『南北関係が朝米関係より先に進んではならない』という速度調節論を露骨に強迫している」とし、「北南関係改善の雰囲気を引き続き維持していくか、もしくは戦争の危険が濃くなる中で破局にまで進んだ過去に戻るかという厳しい情勢が造成されている」と述べた。

今月27日、京畿道坡州市板門店で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で、南北首脳が初めて会った軍事境界線で米国のチェロの巨匠リン・ハレル氏がバッハの無伴奏チェロ組曲1番を演奏している=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
今月27日、京畿道坡州市板門店で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で、フルート奏者の高木綾子氏が演奏している=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
今月27日、京畿道坡州市板門店の平和の家の前で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で板門店会談関連映像を見ている=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
今月27日午後、京畿道坡州市板門店でチェリストのジャン・ワン氏が(右から2番目)が慰労と安息のメロディー「G線上のアリア」を演奏している。ここは南北首脳当時、一緒に国軍儀仗隊を査閲した場所だ=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
27日、京畿道坡州市板門店で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で、ある参加者が徒歩橋の上で記念写真を撮っている=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
今月27日、京畿道坡州市板門店で開かれた「4・27板門店宣言1周年記念行事」で、軍人たちが警戒勤務をしている=板門店/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
キム・ジウン、イ・ワン記者、板門店共同取材団 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/891857.html韓国語原文入力:2019-04-28 22:16
訳M.C

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