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金正恩委員長「対外的国家首班」兼任か…側近の中庸で大幅な世代交代

登録:2019-04-13 05:57 修正:2019-04-14 19:12

第2期金正恩体制発足 
 
金委員長「国家首班」になったか 
「最高首位」の国務委員長に再推戴 
憲法改正で地位を高めた可能性も 
 
崔竜海、権力序列第2位に 
新設された国務委員会第1副委員長に選出 
最高人民会議常任委員長も兼任 
91歳の金永南、21年ぶりに退く 
 
主要側近ら、要職に抜擢 
リ・マンゴン、党組職指導部長に就任したもよう 
キム・ジェリョンは内閣首相に電撃抜擢 
パク・ボンジュは経済司令塔を任せられる見込み

北朝鮮最高人民会議14期1次会議が今月11日、万寿台議事堂で開かれたと「朝鮮中央通信」が12日付で報道した=平壌/朝鮮中央通信

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員会委員長が11日、平壌(ピョンヤン)の万寿台議事堂で開かれた最高人民会議14期第1回会議の初日に、「共和国最高首位」の国務委員長に再推戴された。国務委員長が「国家首班」を兼ねる方向に、憲法改正が行われたものと見られる。「パルチザン2世」のリーダー格の崔竜海(チェ・リョンヘ)は、最高人民会議常任委員長と新設職の国務委員会第1副委員長に選出された。内閣首相は慈江道党委員長出身のキム・ジェリョンに交代された。最高人民会議は12日にも引き続き行われたが、最高人民会議が2日以上開かれたのは、2000年以来19年ぶりだ。

 10日から続いた労働党会議や最高人民会議を通じて明らかになった「第2期金正恩政権」をけん引する主要ポストの人選結果は、唯一無二の最高指導者として金正恩委員長の地位の強化▽金委員長の側近の躍進に伴う大々的な世代交代▽国務委員会の強化と機能の拡大▽「安保外交」から「外交安保」へと対外関係の重点が移動した兆候などで要約できる。

 「労働新聞」は12日付の1面トップ記事で、金正恩委員長が「共和国の最高首位、国務委員会委員長に推戴」されたとし、「太陽朝鮮の未来と民族万代の繁栄を担保する革命的大慶事」だと報道した。「労働新聞」は、金委員長が会議に出席したかどうかについては明らかにしなかったが、会議の写真によると、金委員長が初日の会議には出席しなかったものと推定される。

北朝鮮の国務委員会委員//ハンギョレ新聞社

 崔竜海労働党政治局常務委員(69)が最高人民会議常任委員長と国務委員会第1副委員長に新たに選出された。「金日成(キム・イルソン)・金正日(キム・ジョンイル)・金正恩の3代」にわたって権力の中心にいて、1998年から21年間、北朝鮮の対外的な国家首班である最高人民会議常任委員長を務めてきた金永南(キム・ヨンナム、91)は、歴史の舞台から降りた。

 新任の崔竜海常任委員長が、組織体系上の国務委員長の下の国務委員長第1副委員長を兼職したことや、会議第3議案が「憲法の修正・補足」であることから、北朝鮮の対外的な国家首班が既存の最高人民会議常任委員長から国務委員長に調整されたものと見られる。政府当局者は「憲法改正の内容が公開されるまで、まだ確認はできないが、その可能性が非常に高い」と述べた。元高官や統一研究院のホン・ミン北朝鮮研究室長らは「金委員長が国家首班になったと思われる」と指摘した。

 権力序列上、“ナンバー2”になった崔竜海常任委員長は、これまで務めてきた労働党組織指導部長から退いたものと見られる。キム・インテ国家安保戦略研究院責任研究委員は「崔竜海が常設職(最高人民会議常任委員長と国務委員会第1副委員長)を新たに任され、また他の常設職の労働党(組織指導)部長との兼職はほとんど不可能だ」と説明した。北朝鮮政治の専門研究者のキム・グァンウン国史編纂委員会編史研究官は「崔竜海が実質的というよりは象徴的な地位を維持する可能性がある」と見通した。

 金委員長の側近であるリ・マンゴン組織指導部第1副部長(74)も、新たに組織指導部長に就任したものと見られている。彼は10日の党中央委全員会議で政治局委員や党中央委員会副委員長兼部長、党中央軍事委員など4つの職に同時に就いたのに続き、11日の最高人民会議では国務委員会委員に新たに選出された。党の人事を担当する組織指導部長は、党組織を統制し、国家機関の行政を指導・監督する要職だ。

 電撃的に抜擢されたキム・ジェリョン新首相は「宣誓」で、「無能力な事業態度や慢性的な形式主義、保身主義、消防隊式(一時しのぎ)の業務態度と断固として決別し、敵らの制裁封鎖を自強力の増大の機会にしていく」と誓った。80歳で高齢であるパク・ボンジュ前首相は、党副委員長と国務委員会副委員長として、「経済総括司令塔」を務める可能性があると、国家安保戦略研究院が分析した。

ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/889853.html韓国語原文入力:2019-04-12 21:13
訳H.J

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