中国との協力のための訪問団構成も
与野党は6日、最悪の微小粒子状物質（PM2.5など）が連日全国を襲うと、PM2.5問題を国家災難に新たに含める「災難および安全管理基本法」改正案を含めたPM2.5対策に関する緊急法案を13日、国会本会議で処理することで合意した。
共に民主党のホン・ヨンピョ、自由韓国党のナ・ギョンウォン、正しい未来党のキム・グァニョン院内代表ら与野党交渉団体3党の院内代表はこの日午後、PM2.5対策に関する緊急会合を開き、このように決定したことを明らかにした。ナ・ギョンウォン院内代表は会合の後、「災難および安全管理基本法、液化石油ガスの安全管理および事業法、首都圏など大気管理圏域の大気の質改善特別法、室内の空気の質管理法など、PM2.5対策に関する非常に緊急な法案を13日、本会議で処理する」と明らかにした。3党の院内代表はこの日、「災難および安全管理基本法」改正案など優先処理する法案リストについて概ね意見をまとめたが、3党の政策委員会議長が7日に再び会い、国会に係留中のPM2.5対策関連の53件の法案のうち、すぐに処理する法案を最終的にまとめることにした。同時に、3党の院内代表はこの日、中国から吹いてくるPM2.5の深刻さを考慮し、中国と協力を強化するための国会レベルの訪中団を構成しようということでも意見が一致した。
3党の院内代表会合に先立ち、ナ・ギョンウォン院内代表は自由韓国党最高委員・重鎮連席会議で、PM2.5による国家災難事態の宣布を政府に求め、「国家災難事態の宣布で敬老堂(高齢者の憩いのための施設)、保育所、一定規模以上の公共施設に空気清浄機を設置してほしい」と求めた。ホン・ヨンピョ院内代表もこの日午後、記者懇談会を開き、ナ院内代表の提案に肯定的な立場を表明し、「PM2.5を国家災難に含める法案が提出されており、臨時国会が始まれば、最も早い時期に与野党が通過させるだろう」と述べた。
与野党が、PM2.5対策づくりに力を合わせることで、国会に係留中のPM2.5対策法案の処理が加速する見込みだ。まず、昨年4月にキム・ビョンウク民主党議員らが発議した「災難および安全管理基本法」改正案は、国会行政安全委員会小委に係留中だ。同法案はPM2.5を「社会災難」に含めることを骨子とする。自由韓国党のカン・ヒョサン議員も、人為的に発生したPM2.5を社会災難に明示するようにした改正案を代表発議した。PM2.5問題が災難に含まれれば、非常時に中央災難安全対策本部を稼動でき、政府の非常低減措置の履行の合同点検も強化できる。
国会産業通商資源中小ベンチャー企業委員会に係留中の「液化石油ガスの安全管理および事業法」改正案は、自動車のLPG燃料使用制限を廃止または緩和する内容だ。環境労働委員会に係留中の「首都圏など大気管理圏域の大気の質改善特別法」は、大気管理圏域の指定範囲を全国に拡大し、建設機械や船舶などの低減制度を新設する内容を盛り込んでいる。同じく環労委に係留中の「石炭火力発電所周辺地域の大気環境改善特別法」は、石炭火力発電所の周辺地域内で一定規模を超えて汚染物質を排出する事業所に対し、大気汚染物質の排出許容総量を割り当てる措置などを規定している。
訳M.C
