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文大統領「北朝鮮の非核化は現存する核まですべて破棄すること」

登録:2018-10-13 01:05 修正:2018-10-13 06:52
BBC放送とのインタビューで 
「ある程度の非核化実行した際は制裁を緩和すべき  
終戦宣言は時期の問題にすぎず」
文在寅大統領が今月12日、大統領府で英国BBC放送とのインタビューを行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の言う非核化とは、現存する核兵器と核物質をすべて破棄するということで、すべてが含まれたもの」だと述べた。南北米終戦宣言に関しては「時期の問題にすぎず、必ず実現するだろう」と楽観視した。

 文大統領は13日から7泊9日間の欧州歴訪を前に、英国のBBCと行った同日のインタビューで、「金委員長が述べた完全な非核化は、追加的な核・ミサイル実験を行わないことから始まり、核を生産し、ミサイルを発展させる施設を破棄するもので、現存する核兵器と核物質を全部なくすということであり、すべてが含まれたものだった」と述べた。金委員長が過去の核(すでに完成した核兵器)や未来の核(今後の核兵器の開発、高度化実験)ではなく、現在の核まで放棄するという意思を具体的に文大統領に明らかにしたという事実が初めて明らかになったのだ。今後の終戦宣言をはじめとする米国の対応措置が取られれば、北朝鮮側が強い拒否感を示した核兵器リストの提出などにも積極的に乗り出す意志を持っていることを示したものと言える。

 文大統領は年内の終戦宣言について、「終戦宣言は時期の問題にすぎず、必ず実現すると信じている」と述べた。「終戦宣言は、ドナルド・トランプ米大統領をはじめ、米国側と十分な議論を行ったものだ。北朝鮮が一定の措置を取る場合、長年の朝米間の敵対関係を終息させるという一つの政治的宣言」だとし、「できるだけ早く行われるのが望ましいという点について、韓米間で共感があった」と述べた。

 文大統領は、対北朝鮮制裁の緩和についても、国際社会の積極的な協力を要請した。文大統領は「米国の承認なしに韓国が対北制裁を緩和することはできない」としたトランプ大統領の発言については、「一定段階までは、韓米が国際的な制裁に関して緊密に協力し、歩調を合わせていかなければならないという原論的な発言だったと思う」と述べた。そして、「北朝鮮の非核化が一定水準に達すれば、制裁緩和を検討すべきだ」と強調した。文大統領は「北朝鮮の非核化がある程度の段階に到達すれば、それからは北朝鮮に対する経済制裁を徐々に緩和していくことも真剣に検討されなければならない」とし、「北朝鮮が真摯な非核化措置を引き続き実践し、後戻りできない状態にまで至ったと判断されれば、国連制裁も緩和できるだろう」と述べた。

 第2回朝米首脳会談の時期については、11月6日の米国の中間選挙直後に開かれると見通した。彼は「米国の中間選挙以後、早期に第2回朝米首脳会談を開くために、両国が実務的に時期と場所について調整していると聞いている」とし、「北朝鮮の非核化措置が米国の相応措置と早急に進められるよう、タイムテーブルをめぐる両首脳の大胆な合意を期待する」と述べた。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/865628.html韓国語原文入力:2018-10-12 20:59
訳H.J

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