東アジア平和・人権運動家の徐勝(ソ・スン)教授(立命館大学特任教授)の著書である『獄中19年』の韓国語版改訂版が再出版されたことを記念して、光州(クァンジュ)でブックコンサートが開かれる。
光州トラウマセンターは16日午後4時30分、ピッコウル(光州)アートスペース5階小公演会場で、徐教授の著書『獄中19年』ブックコンサートを開く。国連(UN)拷問生存者支援の日(6月26日)にあわせて主催する行事だ。この日のブックコンサートは『獄中19年』韓国語版改訂版を出した「真実の力』との共催で、徐教授とカン・ヨンジュ元光州トラウマセンター長が出演する。
徐教授は1971年4月、朴正煕維新独裁政権がねつ造した「在日同胞学園浸透スパイ団事件」で、1審で死刑、2審で無期懲役を宣告され非転向長期囚として独房で19年を過ごした。1990年2月、3.1節特赦で解放されたが、その後遺症で自らからだに火をつけて全身に火傷を負った。
『獄中19年』は、国家暴力の野蛮性に抵抗して思想転向制度に反対した闘争の記録だ。徐教授は釈放された後、1994年に『獄中19年』日本語版を出版し、韓国語版は5年後に出版された。韓国語版が出てから約20年がたつ今年、人権団体「真実の力」が改訂版を発刊した。
一方、光州トラウマセンターはこの日のブックコンサートを皮切りに、2018国連拷問生存者支援の日を記念するための市民キャンペーンと光州記念式、現場検証プログラムなどを進める。