「本当にくるの?」。13日午前、韓国東海岸の江陵(カンヌン)市の鏡浦(キョンポ)浜は市民の期待で高まった。北朝鮮の応援団がこの日同所を訪れるという消息を聞いた市民は、足を止めて浜辺の中央広場に集まった。江陵オリンピックパークを見物するためにソウル近くからきたというファン・チャンウ君(13)とファン・ジウさん(12)は「北朝鮮の応援団の声とイントネーションに興味がある。直接会えれば話しかけてみたい」と話し、「パンガプスムニダ(うれしいです)やワンカムジャモッタモッケッソ(特大イモ食べきれない!)などの北朝鮮の歌も一緒に歌ってみたい」と話していた。
この日午前10時ごろ、麟蹄(インジェ)スピーディウムリゾートを出た北朝鮮応援団は12時10分に鏡浦浜付近に到着した。
分乗してきた観光バス6台から、スカイベイホテルの前で降りて中央広場から散策路に沿って20分間余り列をなして散歩した。団員たちは前日のスウェーデンと南北合同チームのアイスホッケー競技を応援していた時のような赤いトレーニングウェアだった。
市民たちは北朝鮮応援団が行くどこでも、歓迎の声をかけた。市民たちは応援団員に向かって手を振り、「よくいらっしゃいました」「また会いましょうね」と話した。ハイタッチをしてほしいと手を伸ばす子どももいた。近くの外国人も足を止め、せわしく北朝鮮応援団の写真を撮った。団員のほうから市民に目礼したり、手を振って「ありがとうございます」「うれしいです」と話していた。ただし今後の応援計画や北朝鮮の事情についての質問には「両国の合意により北朝鮮については話せません」として答えなかった。
昼食を終えて午後3時30分ごろ文化建築物・烏竹軒(オジュッコン)に着いた応援団はあたかも“パレード”のごとく微笑を浮かべながら見物して回った。施設を見終えた応援団は、五輪の入村式の際に行った吹奏楽演奏を同所の庭で再び披露。パンガプスムニダや民謡のひかえめな演奏に、市民は拍手で応えた。応援団がくることを知らずに烏竹軒に立ち寄ったというイ・ギョンヒさん(42)は「思いがけない幸運。思った以上に演奏力があって驚いた」と話した。
韓国語原文入力:2018-02-13 18:53