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警察、サムスン総帥一家のインテリア費用をめぐる疑惑の捜査に着手

登録:2017-05-31 04:03 修正:2017-05-31 22:21
サムスングループのイ・ゴンヒ会長の邸宅が、ソウル市龍山区梨泰院洞に所有した延べ面積3千422平方メートルの住宅。2005年から韓国で最も高い住宅という地位を保っている。昨年公示価格だけで177億ウォンになる//ハンギョレ新聞社

 警察がサムスン電子のイ・ゴンヒ会長など一部大企業トップの自宅のインテリア工事を担当してきた会社の脱税疑惑を捜査する過程で、「イ・ゴンヒ、イ・ジェヨン氏の自宅工事費用をサムスン物産が小切手で支払った」との同社主要関係者の証言を確保したことが分かった。警察は、横領または裏資金である可能性など、この資金の出所と性格を明らかにするため、捜査を拡大している。

 警察庁特殊捜査課は30日、「サムスン電子のイ・ゴンヒ会長など一部大手企業会長の個人住宅工事費用に会社の資金が使用されたり、違法に作られた裏金が活用されたと思われる情況と証言を確保し、捜査している」と明らかにした。警察は、イ会長などの自宅に対するインテリア工事を数年間担当してきたK社を、最近押収捜索し、工事関連契約書と工事代金の入金内訳など関連資料を確保して分析を進めている。関連者の召喚調査も行っている。

 ハンギョレの取材内容と警察の説明を総合すると、サムスン電子のイ・ゴンヒ会長とイ・ジェヨン副会長はソウル龍山区(ヨンサング)漢南洞(ハンナムドン)自宅の補修と各種インテリア工事を2007年から2014年まで.K社に任せており、サムスン物産従業員が代金の支払いを担当した。イ会長親子の家はトイレの補修や庭園作り、常駐職員たちの宿所の改善などの理由で、頻繁に工事が行われた。警察は、イ会長の自宅の工事と関連し、K社に支給された工事費用の規模が合わせて100億ウォン(約9億9千万円)を超えるものと把握している。

 警察は、イ会長親子の自宅工事費を、サムスン物産従業員が小切手で支払った経緯と理由に注目している。サムスン物産法人の資金なら、支給を指示した人に横領の疑いが適用される可能性がある。ただ、発行からかなりの時間が経った古い小切手を使用するなど、サムスン物産の正常な資金と見るには釈然としない部分もある。これに警察はイ会長の裏金をサムスン物産が管理しており、工事代金として支給した可能性もあるとみて、捜査を進めている。警察関係者は「小切手の出所を確認するために、関連口座を追跡している」とし、「まだ捜査の初期段階であるため、様々な可能性を検討している」と話した。

 イ・ゴンヒ会長の秘密資金は2007年10月、キム・ヨンチョル弁護士の暴露で始まった特検の捜査で実体が明らかになった。役職員名義の借名株式や債券、小切手の形で合わせて4兆5千億ウォン(約4440億円)規模だった。前回の特検捜査で明らかになった裏金ではなく、新たな裏金である可能性もある。サムスン物産はハンギョレの確認要請に対し「私たちは何も知らない」と話した。

ホ・ジェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力: 2017-05-31 05:01

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/796917.html 訳H.J(1190字)

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